アサガオの育て方。花をたくさん咲かせる方法や種の収穫方法

アサガオといえば、小学生のときに育てたことがある方も多いのではないでしょうか。だれでも簡単に育てられるイメージがありますが、花があまり咲かなかったという方も多いようです。そこで、アサガオの花を咲かせる方法、種の収穫方法などを一緒にご紹介していきます。

アサガオの魅力とは

夏になれば、暑い気温の中でも元気に伸びるアサガオ。多くの方が育てる理由は、簡単に育てられ、美しい花を毎日楽しむことができるからではないでしょうか。水やり、日当たり、肥料などをきちんとしていれば、ツルはどんどん伸びてきれいなグリーンカーテンを作ることもできます。

一般的には、5月から6月頃に種を植え始めるといわれていますが、8月でもまだ間に合います。この時期は、気温も高いので特に毎日の温度管理や水やりには気を付けておきましょう。

アサガオにはどんな種類があるの?

アサガオの種類は、大きくわけて2種類あり、日本アサガオと西洋アサガオに分けられます。このふたつのアサガオの違いは、二つあります。日本アサガオはだいたい7月頃に花が咲きます。一方西洋アサガオは、8月から9月頃に花が咲き始めます。

同じ時期に種子を植えても、花が一方だけ咲かないというときは、アサガオの種類違うのかもしれません。この違いを知っておくだけで花が咲かない理由が、時期的なものなのか、他に理由があるのかなどがわかります。また、西洋アサガオは葉の表面に毛が生えません。どちらを植えたかわからない場合は、まず葉の表面を確かめてみるといいでしょう。

日本アサガオ

日本アサガオは一年草で、夏の暑い季節になるとどんどん育つ植物です。日当たりのよい場所で、水やりを行っていれば、簡単に育てられます。種を植えるのは5月頃からで、まだ気温が高くない時期は、成長もそれほど進みません。梅雨が終わった7月を過ぎると、暑さとともに成長が早くなり花が咲き始めます。

西洋アサガオ

和名をソライロアサガオといい、一般的に西洋アサガオという名前で販売されています。西洋アサガオは、多年草なのですが日本の冬のような寒い季節は枯れてしまうので、一年草として扱われています。西洋アサガオの代表的なものは、ヘブンリーブル―・フライングソーサーなどがあります。

どちらも青色がとてもさわやかな色合いで、夏の暑い季節でも涼しさを感じることができます。また、スカーレットオハラというアサガオは、鮮やかな紅色が特徴で、映画の「風と共に去りぬ」のヒロインと名前が同じで美しいアサガオです。

アサガオの花をたくさん咲かせる5つのコツとは

アサガオは、日当たりや水やりをきちんと行っていれば、どんどん育ちます。ただし、花を咲かせるためには、いくつかの手入れが必要です。

ツルが伸びたら摘心をする

種から育てた場合、葉が5~6枚育ってきたら摘心をおこないます。まず伸びてきたらつるの先端を切ります。先端を切っておくと、下に生えているわき芽が伸びてツルを増やしていきます。しばらくすると、わき芽がどんどん増えていき、横にボリュームが広がっていきます。

花が咲き終わったら、花がらをとっておく

花が咲きだすと毎日新しい花が咲き始めます。一度枯れてしまった花は、できるだけ早く取り除くようにしましょう。そのままにしてしまうと、残った花に栄養がいき新しい花がつきにくくなります。長い間、花を咲かせるためにも毎日の手入れが必要です。

肥料を定期的にする

アサガオは育てる時間が長いので、肥料をこまめに与えるようにしましょう。月に一度は固形の肥料を与えます。肥料が切れてしまうと、成長が悪くなってしまうので、1週間程度で水に混ぜた液体の肥料も与えるようにしましょう。栄養がなくなっていくと葉が黄ばんでいきます。

日当たりや水やりに気を付ける

水やりは毎日おこなうようにしましょう。特に晴れが続く夏の暑い時期は水キレしないようにします。暑い時期によく育ちますが、昼間に水を上げると熱湯になってしまうので、朝か夜の涼しい時期に水をあげることが大切です。

支柱やネットを準備しておく

アサガオの苗は暑くなると、どんどんツルが伸びていきます。支柱やネットがない状態で育ってしまうと、お互いの茎や葉が絡まりあってしまい日当たりが悪くなります。また熱気がこもりやすくなるので成長も遅くなります。

湿気がこもると病気や害虫が増える原因にもなるので、苗を植えたらできるだけ早く準備しておきましょう。

花が咲き終わったあとの種の収穫方法

花がたくさん咲いた後は、種をつくります。まだ他の花の咲いているときは、種の部分を残しておくと花のつきが悪くなります。花をまだ咲かせたいときは、この種になる部分を取り除いておくようにしましょう。

また、種を来年のために残しておきたいときは、茶色になる前に、袋などをかぶせておきます。茶色の種になったら、茎ごと切っておくとよいでしょう。

種の収穫時期は10月から11月頃です。種を取るタイミングは、がくがそりかえって乾燥したときです。それより早い時期に収穫すると、十分に成熟していないことがあります。

アサガオの種の保管方法

1. 種がついたら茎ごと切り取ります。新聞紙など紙の上にだし1から2ヶ月乾燥させます
2. 湿気がたまらない場所で乾燥させるようにしましょう。外で乾燥させるときは、網などをかぶせて飛ばないようにします。湿気のある場所においておくと、カビが生えることがあります。
3. 乾燥がおわったら、紙の封筒などにいれておきます。

収穫した種からアサガオを育てる方法

販売されているアサガオの種は、育ちやすいように発芽処理がされています。しかし、自分の家でとれたものは、自分で種から育つように処理をしなければいけません。具体的にどのような処理が必要なのか見ていきましょう。二つの方法がありますので、まずはどちらか一方を試してみましょう。

・植える前に収穫した種を、水につけておきます。アサガオの種はとても固いので水を吸収させることで発芽しやすくなります。

・アサガオの種に、傷をつけます。発芽する部分ではなく、カーブになっている部分に軽く傷をつけておきます。

アサガオでグリーンカーテンを作ってみよう

アサガオはツル性植物でグリーンカーテンのような大きなものを作るときも、プランターで作れます。特に西洋アサガオは、丈夫で成長が早く、枝や葉が増えボリュームが出やすくなります。夏の暑い時期に窓からの日光を遮ることができるグリーンカーテンを作ってみましょう。

グリーンカーテンの作り方
プランターに苗を植えます。まだ早い時期なら種からでも大丈夫です。
1. プランターの底に、鉢底石をいれ、プランターの半分くらいの位置まで土をいれます。
2. 中央に苗をおき、苗に土がかぶさる位まで土をいれ少し固めておきます。
3. プランターの下に流れるくらいまで、水を入れます。
4. アサガオの苗はすぐ大きくなるので、ツルが巻き付くようにネットを張っておきます。ネットは、プラスチックでできたものや、ひもでできたものなどがあります。
5. 苗が育ち、葉が6枚ほどついてきたら摘心をします。ツルがどんどん伸びていくので上に巻き付くように誘引します。

まとめ

アサガオは簡単に育てられるイメージがありますが、花がなかなか咲かないという方も多いようです。単に摘心を行っていないからなのか、西洋アサガオだからまだ咲く時期ではないのかなどを知っておくだけで、せっかく育てたアサガオを楽しむことができます。今までうまく育てられなかった人も、もう一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。