身近な材料でできる!ナチュラルなクリスマスリースやキャンドルアレンジの作り方

街が華やかなイルミネーションで飾られ、心躍るクリスマスシーズン。ご家庭ではちょっとナチュラルに、針葉樹や松ぼっくりなどの自然素材を使って、木の香りに癒される演出をしてみませんか?剪定した針葉樹を使ってできるクリスマスリースやキャンドルアレンジなどの作り方をご紹介します。

本物の針葉樹で作るクリスマスリースはいかが?

via Kaoru Sakamoto
クリスマスの時期になったらすぐに飾りたいクリスマスリース。最近はおしゃれなリースが花屋さんや雑貨屋さんで安価に購入できますが、やはり本物の針葉樹で作るリースは格別です。針葉樹を切った時に出る香りで森林浴気分も味わえます。せっかくですから、針葉樹を使ってクリスマスリースを手作りしてみませんか?

針葉樹で作ったリースは、日が経つとだんだん乾燥してきますが、気温の低い時期は枯れることなく緑色を保ちます。少し早い?と思われるかもしれませんが、11月下旬から12月初めに作って玄関のドアにかけておけば、クリスマスまで楽しめます。このクリスマスリースは、庭に植えてあるコニファーを剪定した枝で作ることもできるので、針葉樹がたくさんあったらぜひ作ってみてください。針葉樹でなくヒイラギやユーカリの枝で作ったリースもおしゃれですよね。慣れてきたら自由な発想で好みのリースを作ってみるのもいいですね。

クリスマスリースの作り方

準備するもの

クリスマスリース作りで準備するもの
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剪定した針葉樹の枝3~4本(ボリュームによって調整してください)又は、ヒムロ杉3本程度
リースベース(直径20cm~25センチ程度のもの)
松ぼっくり、サンキライなどの飾り
リボン
ワイヤー(ここでは花用22番と28番を使用)
花用ハサミ(園芸用でもOK)
ワイヤー切り用のハサミ(ペンチなどでも。花用のハサミでワイヤーカットできるものでも可)

作り方

1.リースベースの上下を決めます。リースベースの裏からU字ピンのように曲げた太いワイヤーを通し、ワイヤーが抜けないようにねじってとめ、ドアにかける部分を作りましょう。

22番のワイヤーでフックを作る
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2.使用する枝を切り分けます。長さ5~10cm程度が使いやすいようです。

葉だけになると挿しにくいので、細い茎をつけてカットする
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3.リースの表裏と上下を確かめ(ワイヤーが出ている部分が裏で上にくるように)、短く切った枝をリースベースに挿していきます。ベースとなるつるをぐるぐると束ねている部分に、差し込むようにしていきましょう。

リースベースに挿していくだけで簡単にとまる
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4.上に乗せるように次の枝を挿していきます。リースの内側と外側にも同様に枝を挿していくときれいなリースになります。表→内側→外側という順番で枝を挿していくと作りやすいと思います。内側は少し短めに、外側は少し長めにカットした枝を使いましょう。

上に乗せるように順番に枝を挿していく
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リースベースの内側と外側も忘れないように葉で埋める
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5.一周ぐるりと同じように枝を挿していきます。全体を埋めてから、少し離れてバランスを見てみましょう。葉が少ないところや形がいびつなところがあれば、葉を足して調整します。ボリュームが出すぎたと感じても、乾燥すると一回り小さくなるため大丈夫です。

全体を葉で覆ったところ。きれいな円になるように、バランスを見て調整する。
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6.リースベース全体が葉で覆われたら、飾りをつけていきます。

まず、上下を確かめ、ワイヤーのフックをつけた部分(上)にリボンをつけましょう。リボンはあらかじめ形を作っておき、ワイヤーでリースに取り付けます。赤いリボンが一般的ですが、白やゴールド、ブルーなど、他の色のリボンも美しいもの。100円ショップなどでも手に入るので、好みのリボンを探してみてください。細いリボンを長く垂らすのも素敵です。

リボンをつけたら、松ぼっくりなどの飾りを配置してみて、全体のバランスを見ます。

リボンをつけ、松ぼっくりなどの飾りを置いて位置を決める。
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7.位置がOKだったら、松ぼっくりなどにワイヤーをからめ、リースにぐるりと巻き付けるように付けていきます。

飾りをワイヤーでつけていく。
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松ぼっくりの笠をワイヤーでからめるようにして取り付ける。
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8.余ったワイヤーを裏でまとめてカットし、出来上がり。

こちらのリースに使っている実ものは、松ぼっくり、ヤシャブシ、サンキライ、ジュニパーなど。針葉樹はヒムロ杉とシノブヒバを使用。
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リボンを白にしてコットンやユーカリの実も飾りに使ったリース。余った葉でキャンドルアレンジを作っています。
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注意点

針葉樹を扱う時はヤニで手が汚れることがあるので、あらかじめクリームなどを塗っておくとよいでしょう。気になる場合は、ビニール手袋をすると手が汚れません。

出来上がったリースは、霧吹きで軽く水を吹きかけておくとみずみずしい状態を保てます。それでも、徐々に乾燥して縮んでくるので、しばらくすると一回り小さく感じるかもしれません。最初に「ちょっと多いかな?」と思うくらい葉を挿しておくとよいでしょう。隙間ができてしまったら、残っている枝(葉)を挿して隙間を埋めてください。

このリースは、葉をひもなどで固定していません。そのため、風が強い場所に飾っておくと、葉が抜けて落ちてしまうこともあります。また、直射日光が当たると乾燥しやすくなりますが、乾燥して縮むと、やはり葉が抜け落ちやすくなります。
室内の暖かい場所に飾っている場合も同様に乾燥しやすいので、飾ってあるリースにあまり触らないようにしましょう。触らなければ葉が落ちることはありません。
自然素材で作ってあるものなので、風の強い場所や直射日光が1日中当たるような場所に飾るのは避けたほうがよいでしょう。

自然素材のさまざまなクリスマスリース

針葉樹のベースに、ヘデラやつるバラ、モミジバフウ、くるみ、コットン、椿の実などをたくさん使った華やかなリースです。全て自然素材なので、たくさんつけてもうるさくなりません。リボンをつけずに、ポイントとして黄葉のヒイラギを入れてアクセントにしています。リースを作るために、日ごろから使えそうな実ものを集めておくといいですね。

もみの枝で作ったリースは正統派。もみの枝をリース全体に使うとたくさん必要になるので、目につく場所にポイント使いするのがおすすめです。もみの枝のリースには、赤い実ものがよく似合います。

赤と緑のクリスマスカラーを使わずに、シックな色合いでまとめてみるのも素敵です。シルバー系の葉を持つコニファーや、ドライのリューカデンドロン、ユーカリの実、白く色を付けた松ぼっくりなど色合いを統一するとおしゃれな雰囲気になります。ゴールドを使う時も、ちょっとくすんだアンティークゴールドを使うのがポイント。クリスマスシーズンになると、花屋さんでさまざまな針葉樹が手に入るので、3種類ほど組み合わせると緑だけでも陰影が出ます。

針金で作ったベースに、束ねた葉をくくりつけていく方法もあります。これは、ハーブでリースを作るときに使う方法です。ユーカリやレモンリーフ、月桂樹などでベースを作り、細めのリボンで吊り下げるとナチュラルなリースが完成します。キッチンや部屋のドアなど、家の中に飾るのに向いています。

生の針葉樹で作るクリスマスリースは格別ですが、ドライフラワーで作るリースもよいものです。ミモザアカシアの葉や、モミジバフウの実、ハスの実などさまざまな素材を使っていてもうるさくならないのは、ドライになった自然素材の生の状態よりワントーン落ちた色合いのせい。オレンジと白いリボンがポイントになっています。このような素材でリースを作るときには、針金を使わずにグルーガンで接着します。グルーガンはひとつ持っているといろいろと使えて便利です。

あまった枝や葉で作るキャンドルアレンジ

via Kaoru Sakamoto
枝や葉、松ぼっくりなどが余ったら、テーブル用のキャンドルアレンジを作ってみましょう。

準備するもの

生花用吸水スポンジ(オアシスなど)
受け皿(水をためることができるお皿や、鉢物用の受け皿)
針葉樹の枝(ヒムロ杉や剪定したコニファーなど)
ハサミ
松ぼっくりやサンキライなどの飾り
キャンドル
つまようじ 3~4本

作り方

1.生花用の吸水スポンジを用意し、1/4程度の大きさにカットします。力を入れずに包丁でスッと切ることができます。水を張った洗面器などの中に浮かべて十分水を吸わせてから、お皿の上に乗せましょう。鉢物用の受け皿を使ってもいいですね。
吸水スポンジに水を吸わせるときは、手で無理に水中に押し込まずに、水面に浮かべておきます。水を吸って徐々に沈んでいくので、隅々まで水が行き渡ったのを確認して引き上げましょう。
2.キャンドルの下の部分に、下向きにつまようじを、先端をキャンドルから2~3cm飛び出すようにして4本取り付けます。フラワーアレンジ用のテープがなければ、セロテープなどを使ってもよいでしょう。つまようじを吸水スポンジに挿して、キャンドルを固定します。
3.吸水スポンジに、針葉樹を挿していきます。4方向から見てきれいに見えるように、前後左右に同じ長さに切った枝を使うときれいにできます。吸水スポンジが葉でこんもりと覆われたら、飾りになる実ものをつけていきます。ワイヤーで足を作って挿していきましょう。軽いものだったら乗せておくだけでも大丈夫です。

こんなキャンドルアレンジも素敵

針葉樹の葉やユーカリの葉などで、キャンドルの周りを飾ってリボンをつけるのもおしゃれです。キャンドルに火をともすときは、葉が燃えないように注意しましょう。

キャンドルと松ぼっくりを並べるだけでもクリスマスの雰囲気になります。キャンドルの足元はアイビーで飾って。等間隔でいくつか並べるのがポイント。大きなキャンドルの場合は、キャンドルの足元にユーカリなどの枝をくるっと丸めたミニリースを置いておくのもおすすめです。

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太いキャンドルの周りを針葉樹で飾りましょう。青みがかったユーカリの実は、白いキャンドルによく合います。
ゴールドに塗った実などを飾ると華やかになります。ゴールドにペイントする際は、明るすぎないゴールドのアクリル絵の具を選び、水をあまりつけずにかすれるように塗るとアンティークな雰囲気になります。
余った細い枝を3本、5cmほどの長さに切って束ねてラフィアで結ぶと、木の枝を束ねた薪のような飾りができます。ナチュラルな雰囲気を出せるので作ってみてください。

あまった針葉樹があれば、クリスマスリースにも挑戦してみましょう。吸水スポンジは円錐形にカットしておきます。小さな植木鉢の中に水がこぼれないようにビニール袋に入れ、吸水スポンジをセットしてから、短く切った葉(枝)を挿していきましょう。ヒムロ杉のようなもこもこした葉を持つ針葉樹を使うときれいな形になります。
クリスマスリースやキャンドルアレンジ以外にも、コニファーに小さな飾りをつけたり、スワッグと呼ばれる枝を下げるタイプの飾りを作ったりしてもいいですね。この時期、花屋さんにいくとクリスマスに使えるさまざまな花材が売られていますが、松ぼっくりなどは公園に行って拾うこともできるので、日ごろから集めておくことをおすすめします。ぜひ、針葉樹の香りを楽しめるナチュラルなクリスマスリースを手作りしてみてください。