冬に育ててみたい!清楚で可憐なクリスマスローズの育て方

冬に可憐に咲くクリスマスローズを見たことはありますか?上品な色で美しくひっそりと咲くその姿はとても見ごたえのある花です。一度植えておくと、毎年花を咲かせるので冬が来るのが待ち遠しくなるかも。今まで育てたことがない方は今年こそ、クリスマスローズを育ててみましょう。

冬に咲く可憐な花「クリスマスローズ」を育ててみませんか?

冬に咲く花といえば、どんな花を思い浮かべますか?クリスマスローズやクレマチスなど上品で可憐な花という方も多いのではないでしょうか。10月を過ぎれば、ホームセンターなどにクリスマスローズの苗が並び始めます。花が咲いていない状態の苗は、比較的価格も安く手に入れやすいです。

また、花の形によって値段が高くなる場合があります。クリスマスローズを育てたことがある上級者は、少し値段の高いクリスマスローズを育ててみるのもいいですね。花が咲いていない苗は育てるのが難しいのでは?と思っている方はぜひ今回の記事を参考にしてください。

クリスマスローズはいつ頃から咲くの?

クリスマスローズの苗がお店に並ぶのは、だいたい10月頃からです。まだ花が咲いていないものが多く、この苗は本当に花が咲くのだろうかと心配になる人もいるでしょう。10月頃から苗を植えると、少しずつ成長を始めます。そして花が咲き始めるのは12月から4月までで、一番多いのが2月から3月です。その土地の気候や、クリスマスローズの種類によって少し花が咲く時期はことなります。

クリスマスローズを育てるために向いている場所とは?

クリスマスローズはもともと気温が低く雨の少ない地域で育てられています。日本のように夏が暑く湿気が多い季節は苦手なので、夏の間は休眠します。逆に寒い時期は育ちやすく、直射日光が当たらない半日蔭の場所が向いています。

他の植物に比べてどのような場所でも育てやすいのですが、落葉樹の下など大きな木の根元が向いています。またできるだけ風通しのよい場所を好みます。梅雨のように湿気が多く、日差しがきつい時期は枯れてしまうことがあるので、注意が必要です。

クリスマスローズの苗はどうやって選べばいいの?

クリスマスローズで育てやすいのは、ガーデンハイブリッドという種類です。もともとクリスマスローズの品種は少なく、色別に販売されています。種から育てることもできますが、初心者は苗から植えてみた方がいいでしょう。寒くなってもなかなか花が咲かないと思うかもしれませんが、2月頃からつぼみが出て咲きだしますので、気長に成長を見届けましょう。

また、苗は葉の柄がしっかり出ていて幹の部分が太いものを選びます。葉の部分に黒いしみがあったり、葉が枯れているものは病気の可能性があります。

クリスマスローズの育て方

via y.tada

花が咲いている場合

多くのクリスマスローズが咲き始めるのは2月頃ですが、12月頃からつぼみをつけ始めるものもあります。購入したクリスマスローズに花がついている場合は、根がしっかりしているものが多く、ポットの中で固まっていることがあります。まずは、大きめの鉢に植え変えることから始めます。

1. ポットから、苗をとりだします。根っこが固まっているときは、ハサミで少しずつ根っこを切っていきます。切り過ぎないように注意しましょう。
2. 根っこについた土を少しずつとりはずします。新しい芽が出ていることもあるので、優しく取り扱いましょう。
3. 鉢に土を入れます。その上にクリスマスローズを入れ、上から土をすき間の内容にいれていきましょう。
4. 葉や茎の部分が、黄色や黒くなっている場合は切り落としておきます。
5. 水やりをしておきましょう。

花が咲く前の苗の場合

花が咲いている場合と大きな違いはありませんが、苗が小さいので大きめの鉢に植えるようにしましょう。10月から成長していくので、日当たりや風通しの良い場所に植えるようにしましょう。雨の降る時期や暑い時期は、苗も育たないので水やりも控えめにし、肥料もあまりやらないようにしましょう。

地植えにする場合

地植えにする場合は、できるだけ花が咲いているものを選びます。植える場所は落葉樹の下などがおすすめですが、ない場合は他の植物と一緒に植えても大丈夫です。できるだけ半日蔭になる場所を選びましょう。

1. 大きめのクリスマスローズを選びます。地植えをする場所にスコップで大きな穴をあけます。
2. パークライトや腐葉土などを先に入れ、粒状の肥料を混ぜておきます。通気性が悪い場合は、すき間ができるように、軽石をいれておきます。
3. 苗を植える前に土を混ぜます。
4. 土がほぐれたら、クリスマスローズを入れます。
5. クリスマスローズの根元が隠れるように、土を少しずつかぶせていきます。
6. 最後に、土の下まで水が届くように十分に水やりを行います。

クリスマスローズに向いている土

クリスマスローズは市販の培養土でも育ちますが、できれば5種類の土を配合したものを使用するといいでしょう。赤玉土3・軽石2・くん炭1・ゼオライト1.5・腐葉土2.5の割合がおすすめです。くん炭は、もみ殻を蒸し焼きにしたものです。ゼオライトは、鉱物です。もし、これらのものが手に入らない場合は、赤玉土6・腐葉土3・パーライト1の割合で育ててみましょう。

季節ごとによるお手入れ方法

冬から春

冬から春にかけて花が咲いていくので、肥料は定期的にあげていきましょう。花が咲いている間は、粒状の長い間効果のある肥料と、液体肥料の両方与えるようにします。粒状は2ヶ月に1回、液体肥料は月に2~3回与えるようにします。

梅雨の時期は雨の湿気に注意です。カビや病気にかかりすくなります。できるだけ風通しのよい場所で、半日蔭の場所に移動するようにしましょう。乾燥を防ぐための水やりにも忘れないように。日当たりが良い場所で育てると葉焼けをすることがあります。

株が大きくなったら植え替えましょう。毎年10月頃におこないます。鉢から苗を取り出したときに、根っこが硬くなっていたり、鉢に根っこが回っているときは植え替えの時期です。毎年おこなうと株を増やすことができます。

クリスマスローズを植えて可憐な花を楽しもう。

クリスマスローズの育て方について説明しましたが、育ててみたくなった方もいるのではないでしょうか。はじめて苗からクリスマスローズを育てる方は、どんなかわいい花が咲くんだろう、どれくらいの数の花が咲くんだろうと楽しみになるかもしれないですね。

春に咲く花に比べれば華やかさは少し控えめですが、さりげなく咲くクリスマスローズを見ると何となくほっとするということもあるかもしれません。クリスマスローズは一度咲くと長い間楽しむことができるので、今年から育ててみてはいかがでしょうか。