紫陽花の育て方や種類とは?知っておきたいことや紫陽花の不思議についても紹介

春が過ぎて夏が近づくと、紫陽花の季節がやってきますね。家の庭に紫陽花を植えている方は、今年はどんな色の花が咲くのだろうと楽しみになりませんか?今回は、紫陽花がきれいに咲くように、植えるコツや紫陽花の不思議についても紹介していきます。

梅雨の時期も楽しめる色どり豊富な紫陽花

春が過ぎて夏が近づくと、くもりや雨が多い季節になりますね。梅雨になると、毎日雨が続き気分もふさぎ込んでしまいそうですが、街を歩いていると、色鮮やかな紫陽花に出会うことが増えるのではないでしょうか。

紫陽花は色や花の形もたくさんあり、雨が降っていてもみているだけで晴れやかな気持ちになりますね。そこで今回は、紫陽花にはどんな種類があるのか、そして知らない人も多い紫陽花の不思議についても紹介していきます。

紫陽花にはどれくらい種類があるの?

みなさんが普段見ている紫陽花には、どれくらい種類があるかご存じですか?同じような種類の紫陽花に見えても、品種を合わせると何千種類もあるといわれています。

花の咲き方には、一重がく咲き、八重がく咲き、手まり咲きというようにわけられています。さらに、花びらの形もたくさんの種類があるので、いつも見ている紫陽花をもう一度じっくり見てみてはいかがでしょうか。

紫陽花を始めて植えるときに知っておきたいポイント

紫陽花の選び方

紫陽花は苗から売っていることは少なく、母の日などのプレゼントで鉢植えから販売していることが多い植物です。鉢植えを選ぶポイントは、花がどれくらい咲いているかを見ることです。花が咲いている枝と、咲いていない枝が半分くらいあるものを選ぶと、次の年も紫陽花を楽しむことができます。たくさんつぼみがついているものを選んでしまいがちですが、次の年になると花の数が少なくなってしまうので、好みに合わせて選んでいきましょう。

紫陽花用の土の作り方

紫陽花の花の色は、土壌によって変わります。それなら自分の好きな色に花を育ててみたくなりませんか?
赤色に育てたい場合は、酸度調整済みのピートモスとパーライトをつかいます。分量は、ピートモス3、パーライト2の割合で土を作ります。
青色に育てたい場合は、酸度未調整のピートモス2と、赤玉土1、パーライト1の分量で土を作ります。
色にこだわりがある方は、一度試してみましょう。

紫陽花の水やり方法

紫陽花は放置していても、育っているイメージをもちますが、水やりはとても大切です。土の表面が乾いてきたら、根元にたっぷりと水を与えてあげましょう。ただし、水を与えすぎると根腐れの原因になります。
水をあげるときは、花や葉の上からあげるのではなく、葉をよけて根元に水をあげましょう。花や葉に水滴がたまると、腐ってしまう原因にもなります。

紫陽花に多い病気や害虫対策とは

紫陽花に多い病気は、斑点病です。葉に暗褐色の小さな部分からはじまり、少しずつ広がっていきます。中央の部分が灰白色になると、斑点病の可能性が高いです。
他にも、葉に黒い斑点ができたら炭疽病の可能性があります。黒い斑点から、褐色の丸い模様が葉の表面に広がっていきます。

もし、葉や花が枯れてきたら、その部分ははさみで切り取っておきましょう。他の部分に病気が広がらないように、薬剤を散布しておくことも大切です。

紫陽花によくあらわれる害虫は、ハダニです。葉の裏側についていることがよくあります。害虫を防ぐことはなかなか難しいですが、もし発生したらできるだけつぶしておき、殺虫剤を散布しておくとよいでしょう。

紫陽花を植えたら色が変わったのはなぜ?

鉢植えの紫陽花を購入して、庭に植えて2.3年。買ってきた花の色と変わっていたということはよくあるようです。紫陽花の種類によっても色は変わるので、これから紫陽花を購入する方は確認してみましょう。

西洋紫陽花の場合

西洋紫陽花は土壌が酸性だと青色に、アルカリ性だと赤色になる性質を持っています。

がく紫陽花の場合

がく紫陽花の代表的な「城ケ崎」といわれる品種は、酸性の場合は青色に、アルカリ性の場合は桃色になります。

ヤマ紫陽花の場合

ヤマ紫陽花の代表的な「黒姫」といわれる品種では、酸性で青紫色に、アルカリ性では紅色になります。

色を変えたくないのなら、花の品種に合わせて土壌をつくる

色を変えたくないのであれば、品種に合わせて土壌を作りましょう。植えてみた土壌がどんな性質なのかわからないというのも、どんな色に変わっていくのか楽しみになりますね。

紫陽花の毒に注意。子どもやペットは特に注意が必要なことも。

紫陽花は見かけによらず、人間の体によくない毒が含まれています。子供やペットが間違って口にしてしまったことで体調を崩したという話も聞かれます。紫陽花の毒に関してはまだわかっていないことも多く、口に入れない限り特に重大な症状が起きたという話もあまり聞かれないようです。子供やペットが間違って口にしないように注意しておきましょう。

いろんな紫陽花が見たい方は有名な紫陽花スポットもおすすめ

梅雨時期になると、いろんな庭園やお寺などで紫陽花スポットを紹介しているのをみかけます。自分の家の庭や鉢に植えるのも楽しみですが、どれだけたくさんの種類の紫陽花があるのか、一度じっくり見に行ってはいかがでしょうか。

東京都文京区の「文京あじさいまつり」

東京都文京区にある、五大まつりのひとつといわれている「あじさいまつり」。文京区では一年中花のお祭りがおこなわれており、緑豊かな風景を一年中楽しむことができます。毎年6月に行われる「あじさいまつり」は、白山神社の境内から白山公園にかけて約3,000株のいろいろな種類のあじさいを楽しむことができます。

白山神社では、あじさいの鉢植えが販売されているお店もあります。きれいな紫陽花をその場で楽しむだけでなく、家に持ち帰って楽しんでみてはいかがでしょうか。

京都市 善峰寺の紫陽花

京都市にある善峰寺では、一年中季節に合わせた花を楽しむことができます。紫陽花は、6月中旬から7月上旬にかけて、色とりどりの花を楽しめます。約1万株の紫陽花が、境内の斜面いっぱいに咲きほこります。晴れの日だけでなく、雨が降って水が葉にしたたる紫陽花を見るのも楽しみのひとつです。
境内の中をじっくり観察したい方は、歩きやすい服装や靴を準備しておきましょう。

じめじめとした梅雨も、紫陽花の美しさを楽しめる

梅雨の時期は雨が多く、うっとおしい天気が続きますが、紫陽花はとても美しく咲き、見ている人の心をなごませることができます。4月頃からお店で紫陽花は販売されるので、家の庭で育ててみてはいかがでしょうか。そして、あまりたくさんの種類の紫陽花を見たことがない人は、お近くの有名な紫陽花スポットに行くのもおすすめです。一面に広がる紫陽花を見に足を運んでみてはいかがでしょうか。