コンテナガーデンを楽しもう!

ベランダでも、庭でも楽しむ事が出来るコンテナガーデン。様々なデザインやフォルムのコンテナを使って、自分だけのガーデンを作り上げてみましょう!

ガーデニングを愛する全ての人が、庭を持っているわけではありません。マンション住まいで植物を育てるのはベランダで、という人も多くいるはず。
そんな方たちの強い味方であるのがコンテナガーデンです。コンテナガーデンとは、土の無い場所に鉢やバスケットなどの容器を使い、植物を育て、空間を作り上げるスタイルのこと。

さまざまなフォルムやデザインの植木鉢やボックス、バスケットなどを使い、置いたり、吊るしたり、引っ掛けたりとセンスとアイデアを駆使して限りある空間を有効に使う。
そんなスタイルは、ベランダガーデンだけでなく、庭を持つ人もアクセントに、あるいはフォーカルポイントにと、もちろん活用出来るもの。

また、季節によってガーデンのイメージチェンジをしたいと思っている方にとっては、鉢植えであれば置く場所を変えたり、鉢の素材やカラーを変えたりと、すぐにトライ出来るのも魅力です。
とても便利ですぐにでもチャレンジ出来るコンテナガーデン、始める前にはどんな鉢を購入すべきか、あるいはどうすれば統一感が出るのかなど、気になる点もありますよね。

ここではコンテナガーデンのレイアウトのコツや、コーディネートのテクニックをご紹介します。庭やベランダの植物たちのバランスがちょっと気になる、という方や、初めはコンテナガーデンからガーデニングにチャレンジする人も、ヒントになる点があったら早速取り入れて下さいね。

コンテナ選びは重要なポイント

コンテナガーデンの中で植物を選択することと同じくらい、重要なポイントが『コンテナ』、つまり植物を入れる容器を選ぶことです。
ベランダでコンテナガーデンをするのであれば、どんなイメージのベランダガーデンにしたいのか、あるいは庭で使う場合にはどんな印象を与えたいのか、最初に明確なビジョンを描いてあると、どんなデザインの鉢やバスケットが必要なのか、あるいはどんなフォルムが欲しいのかが分かって来るはず。

庭でコンテナを利用するのであれば、重要になってくるのが鉢の高さや大きさ。ガーデンでの視線の流れを良く把握し、植えた植物とのバランスを考え、サイズをしっかりチェックして下さいね。

また、鉢はデザインだけでなく、テラコッタ、土焼き、メタル製やファイバーグラスなど、本当にさまざまな素材から作られています。
自分の作り上げたい空間に似合ったものは、どんなマテリアルが良いのかもしっかり考慮してから選ぶと良いでしょう。

コンテナの大きさに関しては、あまりに小さ過ぎるものは避けた方がベター。植物は成長し、水や土を欲する生き物ですから、あまりに小さい植木鉢では成長しなくなってしまいます。
また、大きな植木鉢はインパクトがあり、庭のフォーカルポイントとしても最適ですが、土を入れると動かすことが出来なくなることも。
予め、この場所から移動させないと決めた時に購入することをおすすめします。

ベランダでコンテナガーデンにチャレンジ!

庭がなくたって、大好きなガーデニングを楽しみたい! ベランダで宝石箱のような小さなガーデンを作っている人たちは、コンテナガーデンを心からエンジョイしているに違いありません。

限られた空間であるベランダという場所でコンテナガーデンにトライする場合、こちらのコーディネートのように、鉢は同じ素材やデザインで、大きさの違うものを取り入れると調和が生まれ、見た目にもバランスが良いのか分かります。

鉢を並べる時は均整のあるラインを意識して置きましょう。また、植物の背丈は同じではなく、違う高さのものを選ぶと、アクセントとなり、メリハリの効いた美しいベランダになるはずです。

小さなベランダでは棚を上手く利用しよう

ベランダガーデンにチャレンジしたいけど、日当たりもあまり良くないし、何より狭い! と悩んでいる方におすすめの方法が、棚を活用するアイデア。
こちらのベランダガーデンは、小さな棚をベランダに置いて、そこへお好みの植物を上手に飾っている好例です。

この方法は、手頃なサイズの鉢で様々な植物を楽しみたい、という方にはピッタリ!
また、ガーデニンググッズを置いたり、おしゃれな雑貨も一緒にディスプレイ出来るので、デコレーション好きな方にとっては、センスと腕の見せどころ。季節によってディスプレイを変えてみるのも楽しいですね。

棚をベランダに置く際には、風の強度を要チェック! 鉢植えが風で飛んでいかないよう、充分な補強をすることをおすすめします。

コンテナガーデンを庭で楽しむ

庭があるなら地植えが一番、と考える方も多いかもしれませんが、コンテナガーデンはもちろん庭でも楽しむことが出来ます。
庭に植える植物の背丈は、高低差を出すとバランス良く見えますが、全ての植物が思った通りの高さに育ってくれるとは限りません。
そんな時にコンテナを利用すると、庭に立体感が生まれます。

また、コンテナは植物の成長によって場所を移動出来るのも大きな利点。ちょっぴりこの場所では元気がないな、と思った場所からすぐに動かせるのは、コンテナならでこそ。
特にガーデニングを始めたばかりで植物の育ち方がまだよく分からない、という方におすすめしたいスタイルです。

庭のフォーカルポイントにコンテナを利用する

庭でのガーデニングを楽しむ方は、どこがフォーカルポイントになっているかご存知ですか?
フォーカルポイントとは、その場所に足を踏み入れた時に、最初に視線が向かう場所。ここにアクセントになるものを置くと、ガーデンがパッと引き立ちます。

もちろんお気に入りの植物をフォーカルポイントにしても素敵ですが、コンテナを利用するのも優れたアイデア。
季節によって美しく彩る花を大きな鉢に寄せ植えにし、フォーカルポイントに配置すると、華やかで美しい庭を演出してくれます。

寄せ植えは植えっぱなしでも良い花と、季節ごとに植え替える事の出来る植物を合わせると、四季を通して花を楽しむ事が出来るでしょう。
この寄せ植えの植物も高低差を出し、アイビーなど下に垂れ下がる植物を一緒に植えると、流れるようなバランスが生まれます。

階段をコンテナガーデンで彩る

コンテナが活躍するのは庭や、ガーデン、そして玄関前に設置された階段などが挙げられます。
家に入る前に階段がある家では、何もその場に置かないと、ちょっぴり玄関先が寂しくなることも。
ここにコンテナガーデンを利用して、家の入口を美しく飾ってみましょう!

階段にコンテナを置く場合に注意して欲しい点は、階段の幅、奥行き、そしてベースカラーとなる階段の素材、風合い、色に合わせた鉢と植物を選ぶ事。
また、階段を登る際にどこに視線が最初に行くか要チェック。ここに華やかな花が咲く植木鉢を置くと、彩りのある美しい階段になります。

季節によって花を変えたり、花だけでなくリーフ類の鉢なども組み合わせると、また違った表情を見せてくれるでしょう。

ちょっぴりガーデニングが苦手な方にもおすすめ!エアプランツ

ガーデニングに興味はあるけど、仕事が忙しくて毎日のケアまで手が回らない、あるいはちょっぴりガーデニングは苦手だけど、家にグリーンを取り入れたい。
そんな風に思っている方におすすめなのが、最近人気のエアプランツです。

土のいらない不思議な植物であるエアプランツは、水やりこそ必要ですが、ガラスに入れたり、ボックスに飾ったりと多種多様なコンテナに入れる事が出来るので、インテリアとしても抜群の効果を発揮します。

こちらのガラスに入れたエアプランツのハンギングは、透明感のある美しさが際立ち、そこだけまるで別世界を作り上げているかのよう。幾つかサイズ違いを吊るしてみるのも楽しそうです。
グリーンの持つ癒し効果でリフレッシュも出来、部屋の中で輝く存在になってくれるエアプランツ。ガーデニングの最初の一歩として、取り入れてみませんか?

始めてみよう! コンテナガーデン

土の無い場所であっても手軽にガーデニングを楽しむ事が出来るコンテナガーデン。スペースの限られたベランダでは大活躍、平面的になりがちな庭の中で利用すれば、重要なアクセントになったりと存在感を放ち、ドラマチックな庭造りに持って来いのスタイルです。

どんなコンテナと植物を選び、どこに置くかはセンス次第。組み合わせによって、他には例を見ない、オリジナリティあふれる個性的なガーデニングを作り上げられるところが嬉しいですね。

コンテナガーデンを長く続けていると、だんだんと増えてしまうのが鉢植えですが、長い年月をかけて集まったものは、その時の趣味によってデザインにばらつきが出てしまうことも。
もし今あるコンテナのフォルムやデザインが揃っていない場合には、植物の花、色、葉の形を合わせることで調和がとれるはず。

とは言っても、あまりにもテイストやサイズの違う鉢が多いと、なかなかバランスを取るのは難しいことも。これからコンテナガーデンを始める人は、どんなガーデンにしたいのかを最初にイメージしてから、花や鉢を揃えだすのがおすすめです。

手軽に始められて、自分のセンスを存分に生かすことの出来るコンテナガーデン、早速トライしてみませんか?