自分流のナチュラルガーデンを楽しもう!

ガーデニングの中でも人気の高い、ナチュラルガーデンのスタイル。花と雑貨を上手に組み合わせて、インテリアを楽しむように、ガーデニングを楽しむ人がたくさん! ここではナチュラルガーデンの作り方、そして似合う素材やアイテムをご紹介します。

ガーデニングのスタイルとして、常に高い人気を誇るナチュラルガーデン。
ガーデニングを始めるのなら、ガーデンスタイルはナチュラルにしたい! と思う方も多いのではないでしょうか。
でも、ナチュラルガーデンって本当はどんなスタイルなのでしょうか。

『ナチュラルガーデンの発祥はイングリッシュ・ガーデン』という説もあるようですが、元々イギリスにおける『ナチュラルガーデン』とは、主に環境に優しいガーデニングの事を指します。
農薬や、化学肥料などを使わずに植物を育て、蜂や蝶々の飛び回る自然豊かで、エコフレンドリーな庭、という意味で使われています。

日本における『ナチュラルガーデン』は、イギリスのコテッジガーデンのような、素朴で飾らないスタイルを継承し、また庭やベランダに雑貨などを取り入れ、ナチュラルな雰囲気で彩るスタイルが主流となります。
おしゃれなセンスを駆使して、まるで雑貨屋さん、あるいはカフェやフラワーショップのような庭を作り上げる人たちもたくさん!

ここでは日本のガーデニングの中でも人気の高い、ナチュラルガーデンの作り方をご紹介します。
これからガーデニングを始める方にもすぐに取り入れられるアイデアから、ヒントをもらって下さいね。

人工的なものを排除する

『ナチュラル』という言葉を聞いて、真っ先に頭に思い浮かべるものは『自然』という言葉。
ナチュラルにはその他にも『加工していない』、『生まれながらの』といった意味を持ちますが、ナチュラルガーデンを作る時に心掛けたいのが、自然のそのままの姿を生かし、自然と一体となった庭造りを目指すという事。

従ってナチュラルガーデンに使うアイテムは、出来るだけ石や木といった、自然の素材を生かしたものを使うのがベター。

逆に人工的なマテリアルの代表であるプラスチックのアイテムですが、種植えの際のポットやジョーロなどのガーデンツールも多く、避けた方が良いとは言っても全てを排除するのは難しい場合もありますよね。

プラスチックの素材のものは、庭のフォーカルポイントには使わない、使用時以外は常に仕舞っておくなどの配慮をする事をおすすめします。

形式ばったデザインではなく、華美な装飾を省くスタイル

ナチュラルガーデンを好む方は、きっと植物が持つ本来の美しさを知っているはず。
花のかたちや色合いに人工的なものは何一つなく、また華美な装飾を加えなくても、そのままの姿こそが魅力的です。

ナチュラルガーデンを作る際のポイントが、自然の持つ姿を出来る限り変えずに庭に取り入れるという事。
フォーマルガーデンというスタイルもありますが、ナチュラルガーデンはまさにその真逆のスタイルです。華美な装飾を排除し、形式ばったスタイルではなく、植物の持つ自然の魅力を生かす事を目的としましょう。

また、ナチュラルガーデンでは庭の中にあまりにも人為的な直線のラインを避け、現代的なフォルムを持つエクステリアではなく、あくまでも植物を引き立てるアイテムを選ぶ事をおすすめします。

ナチュラルガーデンに似合うマテリアル

人口素材のアイテムを隠して、華美な装飾を排除し、都会の住居の中でも庭に行けば自然の雰囲気を感じられる、ナチュラルガーデンにぴったりなアイテムや素材とはどんなものがあるのでしょうか。

庭の主役は植物、自然のものですから、それと同類である自然素材や天然のマテリアルがしっくりと馴染むはず。華美な装飾のない、植物の持つ美しさをサポートしてくれるものがおすすめです。

ここでは庭造りには欠かせない花壇を作る素材や、庭を通る小道にぴったりなもの、そしてまた植物をさりげなく、素敵に引き立ててくれるグッズをご紹介します。

石を使って花を生かす

花の存在を生かし、ナチュラルガーデンには欠かせない存在が石になります。
花壇を作っても、自然界にある石は花の持つ凛とした華やかさや、葉が持つ緑のグラデーションを引き立ててくれるはず。
庭を立体的に見せてくれる、レイズドベッドと呼ばれる立ち上げ花壇に石を使用するのも素敵ですね。

また、ガーデンの中に小道を造るのにも大活躍。
庭のスペースが限られていると、小道を作る空間がもったいないと思う場合もあるかもしれませんが、ぎっしり植物を植えるよりは、小道をガーデンの中に作ると、開放感を感じさせてくれ、ナチュラルガーデンにはぴったり。

小道にはキッチリとサイズの合った石を敷き詰めるよりも、少しラフなイメージで作り上げると、ナチュラルな風合いを感じさせてくれるでしょう。

シャビーシックなレンガを使って

レンガもまた、ナチュラルガーデンにはぴったりな素材です。
今は海外からやって来たアンティークのレンガや、または国産でも様々な種類から選ぶ事が可能なところも嬉しいですね。

レンガを用いてガーデンの小道を作ったり、花壇を好きなかたちに作り上げたりと自在に楽しむ事が出来ます。

ナチュラル感満載の、ヨーロッパにあるような田舎風ガーデンらしく作るには、レンガ選びにちょっとした注意が必要です。
ひと目で新品と分かるような、あまりに色彩の濃いレンガを使うと、庭の中でそこだけ浮き上がってしまう事も。

ナチュラルガーデンを目指すのであれば、少し掠れたような色合いの、シャビー感を感じさせる、色が強くないレンガを選ぶのがおすすめです。

木の素材のエクステリアを取り入れる

自然の風合いいっぱいの、木製のアイテムももちろんナチュラルガーデンにしっくりと来る素材です。
花や植物との相性も抜群で、好きなカラーにペイント出来るのも大きな魅力のひとつ。

また、庭の小道に使うにはムードいっぱいの枕木も人気が高いアイテムですが、実は木を地面に埋めるのは注意が必要。
木は水分や温度、湿度によって劣化し腐っていきます。木を小道に使う際に土の中に埋め、メンテナンスを怠ると数年でシロアリの被害を受けたり、腐ってボロボロになってしまう事も。

それでも小道には木を使いたい、という場合は、定期的に防腐剤を塗ったり、地面に直接埋めずに小石の上に置いたり、あるいはコンクリート製の枕木などの使用をおすすめします。

『隠したい』エリアから『魅せる』場所へ

自分の好きなものを集めた大切な庭とは言っても、周囲の環境はどうしようも出来ない事もありますよね。
お隣の家がすぐ傍にある、塀の色やデザインが気に入らない、周辺の景色が目に入ってしまう…。

そんな時は板壁や、トレリスなどを利用して上手に目隠し。そこへ好きな雑貨や植物を飾れば、隠したかったエリアも自慢のデコレーションエリアに変身出来ます。

バックグラウンドとして板壁などを使用する際には、植物を際立たせ、庭を明るい雰囲気にするためにも色は淡いカラーがおすすめ。また、ルーバーなどを置くのも素敵です。

ナチュラルガーデンには、アンティークの雑貨が良く似合う

ナチュラルガーデンの楽しみは、植物と雑貨の組み合わせ。
ガーデニングとインテリアが一緒になったナチュラルガーデンのスタイルは、センスの見せどころでもあります。

特に組み合わせて楽しい雑貨はアンティーク・テイスト。
ジャンク感のあるキッチン雑貨や、時間の流れを感じさせるヴィンテージ・アイテムなど、花をおしゃれに引き立ててくれるアイテムがたくさん!
雑貨を飾るスタイルは、雨風を防げるベランダガーデンでは存分に楽しむ事が出来るでしょう。

雑貨を飾る時は詰め込み過ぎないよう、引きの計算を意識すると、見た目もスッキリ、雑貨も植物も個性を発揮しながら、上手にミックスしてくれるはず!

植木鉢にもこだわりを

自宅に庭がある人も、ベランダでガーデニングを楽しむ人も、皆が活用するアイテムが植木鉢。
ガーデニングでは植物が主役とは言っても、おしゃれなナチュラルガーデンを楽しみたいのであれば、植木鉢も手を抜かず、こだわりを持って選びたいですよね。
ヴィンテージ感あふれる植木鉢は、おしゃれ度アップでナチュラルガーデンにはぴったり!

植木鉢はバラバラなテイストで集めると、庭やベランダの景観にまとまりがなくなってしまいます。ナチュラルな庭を造るには、植木鉢にも統一感のあるフォルムやカラー、テイストを選ぶよう心掛けましょう。

輸入されたアンティークの植木鉢や、自然の風合いを持つシャビーテイストなど、さまざまな種類から選べるので、お気に入りのものを庭やベランダに迎えて下さいね。

ナチュラルガーデンは、自分のセンスを駆使して楽しもう!

インテリアとして家の中を飾るように、庭やベランダで楽しむガーデニングにおしゃれさを持ち込んだナチュラルガーデン。
植物の持つ可憐な美しさを引き立たせるアイテムを上手に使い、庭で過ごす時間をもっと素敵なものにしてくれるスタイルです。

ナチュラルガーデンの中で明確な決まりはなく、全ては自分のセンス次第。
大好きな花や雑貨をミックスさせて、自然や天然のマテリアルを使いこなし、素敵なナチュラルガーデンを作り上げて下さいね。