スプラウトに挑戦!

TVを見ていたら「ブロッコリースプラウト」にはスルフォラファンが多く含まれていて、とても体に良い・・・というのをやっていました。最初は、スーパーで買っていたのですが、これなら、簡単に栽培できるのでは? と思い、挑戦してみました。

まずは、ブロッコリー(スプラウト)について勉強しよう!

<3種同時に栽培>

調味料容器でのチャレンジ
スプラウト(英: Sprout)とは、主に穀類、豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽で、発芽した芽と茎を食用とする。モヤシと同義語であり、穀類の新芽作物一般を指す語である。
スプラウト(英: Sprout)とは、主に穀類、豆類、野菜の種子を人為的に発芽させた新芽で、発芽した芽と茎を食用とする。モヤシと同義語であり、穀類の新芽作物一般を指す語である。
最終更新 2017年2月26日 (日) 11:53
「スプラウト」とは、いわゆるもやしのこと。「今、『ブロッコリーのもやし』育ててるんだ」。というよりも、「スルフォラファンが多く含まれていて、健康にいい、『ブロッコリースプラウト』育ててるんだ」と言った方が、がぜん、かっこいい! (同様に園芸というより、ガーデニングと言った方が・・・まぁ、これはよしとするか)。

では、そんな「ブロッコリースプラウト」の要である「スルフォラファン」についても調べてみましょう。
スルフォラファン (sulforaphane) とは、ブロッコリーに微量含まれるフィトケミカルの一種。体内の解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進し、体の抗酸化力や解毒力を高める。
最終更新 2016年1月21日 (木) 13:13
うぬ~。どんどん深みにはまっていきそうなので、ここ、wikiの記述の中にある、私たちの興味の深いものを整理し、ピックアップしてみます。まず、効果として、「ピロリ菌を減らす」「がんの解毒?(発がん物質の無毒化)」「肝機能の向上」「抗酸化作用を促す」「新陳代謝を上げる」など、ざっと挙げてもこれだけのものが期待できるそうです。

<ブロッコリーとそばのスプラウト>

さて、まずは、写真の説明から・・・。TOPの写真とは別に、以前、こういった「スプラウト育成葉の箱」と、「スプラウト専用」の種を別々で購入しました。ブロッコリーだけだとちょっと寂しいかなと思ったので、やはり、スプラウト専用の「蕎麦の実」の種も購入し、同時進行で試してみました。

ちなみに下の写真の左下は、枝豆です。こちらも、種が余っていたので、似た感じで栽培を試みることにしました。なんとか芽を出すところまで行ったのですが、残念ながら、こちらは、それ以上大きくすることができず、終わってしまいました(こういう失敗は、多々あります)。

<ブロッコリースプラウト、蕎麦の実スプラウト(発芽した)>

写真データによると、種まきが7/5。そして、あとの写真が7/12。ちょうど一週間でこんな状態になったことが見て取れます。ブロッコリーは、若干軟弱な感じもしますが、スーパーで透明のケースに入れられて売っているものに近いものが出来ました。味も若い苦々しい感じは少しありましたが、美味しかったです。蕎麦はこの後、ブロッコリーより大きくなりました。でも、味は好みにもよるとは思いますが、非常にたんぱくで、「美味しい」というところまでは、いかなかった気がします。

ブロッコリー以外のスプラウトについても、見てみよう! 

<スプラウトの種類>

昔から、日本の「もやし」を始め、様々なスプラウトには、多くのエネルギーを秘めていると言われ、世界中で食べられてきました。そんな経緯から「ブロッコリー」以外のスプラウトについても、少し調べてみました。

・アルファルファ

「アルファルファ」とはアラビア語で「あらゆる植物の父」を意味するそうです。100gの乾燥アルファルファに含まれるビタミンAは8,000 IU(1IUは、ビタミンA換算だと0.300μgなので、その8000倍、つまり24mg! )。この量は牛レバーに匹敵するそうです。たんぱく質の含有量に至っては牛肉や大豆より多いそうです。

・蕎麦

日本人に、昔から親しまれている健康的な食材の一つ、蕎麦には、ビタミンB、カルシウム、ルチン、パントテン酸、コリン、などが豊富に含まれています。しかし、ビタミンBなど熱に弱いものを取りたい場合、こういったスプラウトとして、サラダ感覚で食することによって、それを補うことができるという特徴があります。

<紫キャベツ>

・紫キャベツ

思わず、色が綺麗なので、(スーパーで)買ってしまいました(つまり、自作ではありません)。この紫色は、抗酸化作用が強いアントシアニンから来ているそうです。アントシアニンも最近注目されていますね。特にブルーベリーなどに多く含まれ、ロドプシンという網膜の細胞の再結晶を促し・・・要するに目にいい効果があるそうです。

・ラディッシュ

こちらも、アブラナ科の植物です。体内ホルモンの一つであるメラトニンを多く含むそうです。このメラトニンは、免疫力を高め、安眠の促進効果があるといわれ、年齢とともに分泌量が低下することが分かっています。また、ビタミンCなども豊富に含んでおり、その量はレモン果汁の約1.6倍に匹敵します。
・イエローマスタード(からし菜)

これもお店(園芸店というより、スーパー)でよく見かけます。これも和名の方が私の様な年配者には、なじみが深いです。その名のとおり、からし、マスタードとしてよく利用されます。栄養価の特徴として、葉酸がブロッコリーの約1.5倍、鉄や、特にカルシウムを牛乳より多く含んでおり、骨粗しょう症対策にもってこいです。

・もやし

やはり、「スプラウト」といえば、日本人に最も馴染み深いのは、この「もやし」です。種類としては、「大豆もやし」や、「緑豆もやし」といったものがあります。特徴は、沢山ありますが、いくつか抜粋すると、カリウムが多く含まれていて、血行がよくなる。ビタミンB1が多く含まれていて、代謝を活発にする。また、ビタミンB2も多く含まれ、脂肪代謝を高め、ダイエット効果がある。ビタミンCを多く含み肝機能を高めるなどがあります。

3種同時進行に挑戦!

<ブロッコリースプラウト、三種同時(1/29種まき)>

どの種が、「スプラウト」に向いているのだろう? それを調べたくて、思いついたのは、3種同時の栽培です。種を購入した時期、つまり一度目の挑戦は、結構昔で、上記のような「スプラウト」キットが出てくる前だったように思います。成功したのか定かな記憶がなく、余った種は一年以上放置してありました。先日、ホームセンターで、こんな感じの容器で栽培する方法が紹介されていたので、ひらめきました。栽培の容器として利用したのは、醤油さし?(左)コショウ入れ?(真ん中と右)です。

これを選んだ理由は、水を入れて、洗うような感じで栽培する方法が紹介されていたので、それにヒントを得ました。つまり、毎日、水を半分くらいまで入れて、軽く振り、逆さにして水を切る・・・という所作を繰り返します。その際、こんな形のものを利用すれば、水を抜くのが楽で、扱いやすいのでは・・・と考えました。

種の選定は、まだ、「ブロッコリースプラウト」がメジャーになる前に購入したもので、どれがスプラウト向けか分からなかったので、とあるお店で見つけた、3種を同時購入していました。つまり、「スルフォラファン」効果があまり世に浸透していない時だったので、前述のようなスプラウト専用種もまだ、このころは、ありませんでした。そんな理由から、どれがいいのか皆目見当もつかず、「普通のブロッコリー」の種を3種購入し、同時に栽培し、試してみました。

ブロッコリーの基本事項を抑えよう!

<ブロッコリースプラウト 3種(水切り)>

発芽までの日数:3-5日。3種、見比べてみましたが、大体、同じデータでした。比較的早いようです。でも、地植えでないからか、水耕にすると、もう少し時間が掛かっている気がします。

地温の発芽適温:おてがるブロッコリーと一代交配ブロッコリーは、20-25度。温度幅がせまいです。それに比べ、強健ブロッコリーは、15-30度。結構幅があります。なるほど、やはりこれは、重要なデータですね。

生育適温:おてがるブロッコリーと一代交配ブロッコリーは15-20度。これも結構狭い範囲です。強健ブロッコリーは、具体的なデータはありませんでした。

通常の栽培方法の紹介

通常の栽培方法についても押さえておきましょう。

<種まき、育苗>
育苗ポットに種3,4粒をまき、軽く覆土(嫌光性(けんこうせい)?*下で解説します)。本葉が1,2枚になったら、株を一本にして、本葉5,6枚までポットで育てます。

<畑づくり>
1平方メートルあたり、苦土石灰100g、完熟たい肥2kgと有機配合肥料100gをいれ、よく耕します。幅90cm,高さ10cm程度の畝を作ります。

<植え付け>
本葉が5-6枚位になったところで、条間45cm,畝間40cm程度で植えつけます。定植後20日位と、頂花蕾(ちょうからい:*これも下で解説します)収穫直後にも追肥します。

<収穫>
植え付け後75日程度で直径25cm程度になるので、収穫可能です。

ガーデニング、ミニ情報

・嫌光性(けんこうせい)と好光性(こうこうせい)
種が発芽する際、光のあたるのを好むものと、嫌うものがあると言われています。その漢字のとおり、嫌光性(けんこうせい)は光を嫌い、好光性(こうこうせい)は光を好みます。

・頂花蕾(ちょうからい)
株の中心、先端にできる花の蕾(つぼみ)のことを指します。ブロッコリーやカリフラワーは、ずばり食べる状態そのものですね。

3種同時、調味料入れ版、結果発表! 

<ブロッコリースプラウト 3種(2/7)>

ちょっと写真が分かりにくいかもしれませんが、白い蓋がほぼ発芽。赤が半分くらい発芽。黄色が1/3位発芽。この後も栽培は続けましたが、結果はこの時点からほとんど変わらず。ちょっと食べられる大きさには、至りませんでした。

原因は、よく分かりませんが、いくつか考えてみました。

1.栽培方法の問題・・・最初のキットのような方法にすればよかったのではないか? 水に完全に浸った状態で、種に酸素が供給されず、発芽しなかったのでは?

2.種自体の問題・・・ひとつは、この3つとも「スプラウト用」の種ではなかったこと。スプラウトとして食べるには小さすぎるが、この3つは、これで標準なのかもしれない・・・。また、発芽率が低かったのは、種自体が古く、有効期限切れだったのが原因かもしれない。 

まとめ

今回は、3種同時で、調味料入れを使った方法を中心に紹介したいと思い、実験してみましたが、結果的には、かなり失敗に近い感じです。この記事を書く際、写真を整理していたら、スプラウト専用のケースと、ブロッコリーのスプラウト専用種、蕎麦のやはり、スプラウト専用種で栽培した時の写真が出てきました。「そういえば、専用の鉢と専用の種で、以前やったことがあったっけ」と突然思い出し、そちらの記事を後から追加しました。

「調味料入れ方式」は、実際にやってみたところ、水の管理が難しいようです。先ほども書きましたが、失敗の原因は、「スプラウト専用」の種を使っていない点にあるのかもしれません。あるいは、その専用でない種を使った結果、「スプラウト」としては、この大きさにするのが精いっぱいで、そういった意味で実は十分、成功なのかもしれません。

これは今後の課題ですね。つまり、当然の結論かもしれませんが、種も「スプラウト専用」のものを使い、鉢も「スプラウト専用」のものを使うのがコツでしょう。「こんなの簡単!」と高を括って、油断してしまいました。

いくら趣味とはいえ、今回の失敗でガーデニングは、植物との真剣勝負であることを痛切に感じました。これを踏まえ、今後も常に考えうる知恵と工夫を常に注ぎ込みつつ、様々なものや、新しいものに挑戦していきたいです。