庭のレイアウトを考えるときに
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庭のレイアウトやデザインを考えるとき、真っ先に思い浮かべるのはきっと花の存在なのではないでしょうか。ガーデナーであれば誰しもどんな花を選ぼうか、何色でガーデンをまとめようかと思い悩むに違いありません。
もちろん花はガーデンの中でなくてはならない存在ですが、庭に美しいバランスを求めるときには花だけでなく、ガーデンの中に高低差やドラマティックな景観を描き出してくれる樹木も忘れてはなりません。
庭は主役となるメインツリー、サブの役割を果たす中低木といった樹木、そしてつる性の植物、さらに多年草や一年草、グラウンドカバーといったさまざまな植物たちを取り入れてガーデンの中にメリハリを利かせ、シーズンごとに楽しめる庭が完成するのです。
もちろん花はガーデンの中でなくてはならない存在ですが、庭に美しいバランスを求めるときには花だけでなく、ガーデンの中に高低差やドラマティックな景観を描き出してくれる樹木も忘れてはなりません。
庭は主役となるメインツリー、サブの役割を果たす中低木といった樹木、そしてつる性の植物、さらに多年草や一年草、グラウンドカバーといったさまざまな植物たちを取り入れてガーデンの中にメリハリを利かせ、シーズンごとに楽しめる庭が完成するのです。
ガーデンプランの順番
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ガーデン全体のレイアウトを考えたとき、最初に決めるのは一番大きな植物であるメインのシンボルツリーになります。
シンボルツリーの大きさは約2メートル~3メートルほどと考えられ、次にサブとなる1.5メートル~2メートルの中低木、そして1.5メートル以下の低木の順番となります。
樹木を植える場所、そしてその環境に合った品種を選んだら、次につる性の植物の場所と種類を選びます。そして空いているエリアのために、多年草や宿根草、そしてグラウンドカバーや一年草と続きます。
このように庭づくりの一番最初に決めるべきであるのが樹木になりますが、庭によっては3メートル近いシンボルツリーを植えるスペースはないという場合もありますよね。またガーデンの周囲の環境によっては、大きなツリーは植えられないケースもあるかもしれません。
そこでここでは、サブのツリーとなるおすすめの中低木をご紹介します。どれも花期の季節には美しい花を咲かせるものばかり。
中には大きく成長するサイズのものもあるので、メインツリーの代わりにしても良いでしょう。ご自身の庭にぴったり合った中低木を探してくださいね。
シンボルツリーの大きさは約2メートル~3メートルほどと考えられ、次にサブとなる1.5メートル~2メートルの中低木、そして1.5メートル以下の低木の順番となります。
樹木を植える場所、そしてその環境に合った品種を選んだら、次につる性の植物の場所と種類を選びます。そして空いているエリアのために、多年草や宿根草、そしてグラウンドカバーや一年草と続きます。
このように庭づくりの一番最初に決めるべきであるのが樹木になりますが、庭によっては3メートル近いシンボルツリーを植えるスペースはないという場合もありますよね。またガーデンの周囲の環境によっては、大きなツリーは植えられないケースもあるかもしれません。
そこでここでは、サブのツリーとなるおすすめの中低木をご紹介します。どれも花期の季節には美しい花を咲かせるものばかり。
中には大きく成長するサイズのものもあるので、メインツリーの代わりにしても良いでしょう。ご自身の庭にぴったり合った中低木を探してくださいね。
1.ブッドレア
ふさふさと茂る葉を持ち、高く伸びた先端に小さな花をたくさん、重たいほどにぼってりと咲かすブッドレア。その姿はまるでコーンやとんがり帽子のようにも見えて、とてもユニーク。華やぎもあり、そしてインパクトもある中低木です。
ブッドレアはフジウツギ属となり、蝶々に愛される花のためにバタフライブッシュという別名を持っています。
ブッドレアの品種は100種類以上とも言われ、カラーも淡く儚げな薄紫色や白、ピンク、青や濃いパープルなど、目指したい庭のイメージに合わせて選べるところが人気です。
約2メートルほどの大きさとなり、日当たりの良い環境を好みます。花が咲くのは初夏から秋にかけてと花期が長く、また育てやすいため初心者の方にもおすすめのものとなります。
ブッドレアはフジウツギ属となり、蝶々に愛される花のためにバタフライブッシュという別名を持っています。
ブッドレアの品種は100種類以上とも言われ、カラーも淡く儚げな薄紫色や白、ピンク、青や濃いパープルなど、目指したい庭のイメージに合わせて選べるところが人気です。
約2メートルほどの大きさとなり、日当たりの良い環境を好みます。花が咲くのは初夏から秋にかけてと花期が長く、また育てやすいため初心者の方にもおすすめのものとなります。
2.ビバーナム・スノーボール
緑と白のコンビネーションが美しいビバーナム・スノーボールはホワイトガーデンにぴったりの中低木です。アジサイにも似たビバーナムはスイカズラ科に属し、可愛らしい丸いかたちをした姿が印象的。
花そのものもとても美しいビバーナム・スノーボールですが、葉のやわらかなグリーンカラーも素晴らしく、花期でないときでもその風情を楽しめる品種です。
日当たりの良い場所、あるいは半日陰でも育ってくれ、また丈夫な品種となるのであまり手がかからない、初心者の方でも安心してトライできるとても優秀な中低木と言えます。
イギリスでビバーナム・スノーボールは背丈がとても高く成長することがあり、最大で2メートルを超す場合もありますが、日本で販売されている品種はそこまでは大きくならないようで、1メートル~1.5メートル前後と言われています。
花は薄いグリーンから変化し、5月から6月の初夏に咲き誇ります。さわやかな季節にぴったりなその様子は、庭に夏の訪れを美しく告げてくれるでしょう。花が咲き終わったら剪定を忘れないようにしてくださいね。
花そのものもとても美しいビバーナム・スノーボールですが、葉のやわらかなグリーンカラーも素晴らしく、花期でないときでもその風情を楽しめる品種です。
日当たりの良い場所、あるいは半日陰でも育ってくれ、また丈夫な品種となるのであまり手がかからない、初心者の方でも安心してトライできるとても優秀な中低木と言えます。
イギリスでビバーナム・スノーボールは背丈がとても高く成長することがあり、最大で2メートルを超す場合もありますが、日本で販売されている品種はそこまでは大きくならないようで、1メートル~1.5メートル前後と言われています。
花は薄いグリーンから変化し、5月から6月の初夏に咲き誇ります。さわやかな季節にぴったりなその様子は、庭に夏の訪れを美しく告げてくれるでしょう。花が咲き終わったら剪定を忘れないようにしてくださいね。
3.バイカウツギ ベル・エトワール
白い花と黄色い花弁、そして中央にほんのりと淡く赤いカラーを持つバイカウツギ ベル・エトワールは、その清楚な姿でイギリスでも多くのファンを持つ中低木です。
バイカウツギ ベル・エトワールはモック・オレンジという別名を持ち、オレンジ・ブロッサムのような芳香で、花期には周囲はとても良い香りで満ちあふれます。花と香りが両方楽しめる花で、他のカラーの花との相性も良いところも魅力です。
半日陰~日当たりの良い場所を好みますが、あまり直射日光に強く当たる場所はおすすめできません。そして水はけの良いエリアを選んであげてください。
大きさは約1.5メートルほどのサイズになりますが、放ったままにしておくと、庭に荒れた印象を与えてしまいます。花期の終わった6~7月の初夏の季節に剪定を行うのを忘れないようにしてくださいね。
バイカウツギ ベル・エトワールはモック・オレンジという別名を持ち、オレンジ・ブロッサムのような芳香で、花期には周囲はとても良い香りで満ちあふれます。花と香りが両方楽しめる花で、他のカラーの花との相性も良いところも魅力です。
半日陰~日当たりの良い場所を好みますが、あまり直射日光に強く当たる場所はおすすめできません。そして水はけの良いエリアを選んであげてください。
大きさは約1.5メートルほどのサイズになりますが、放ったままにしておくと、庭に荒れた印象を与えてしまいます。花期の終わった6~7月の初夏の季節に剪定を行うのを忘れないようにしてくださいね。
4.ミヤギノハギ
上品なピンク~紫色の小さな花が咲き、先端が垂れ下がる形状になっているミヤギノハギ。ブッシュ・クローバーという別名を持ち、その名が表すようにクローバーと同じ3枚の葉がたくさん枝についています。
花が咲くのは夏から秋にかけてとなり、華やかでありながら清廉なイメージで、その姿はとてもエレガント。フェンスや花壇の後方に植えると花のカーテンのような風情を楽しめ、あるいはアーチやトンネル仕立てにするのも素敵です。
花びらと葉のコントラストがはっきりしているので、同系色の花を周囲に持ってきたり、あるはその存在を引き立てるように白い花を合わせるのもおすすめです。
大きさは約1.5メートルほどに成長し、枝は地面に着くぐらいになります。庭の中では日当たりの良い場所を選び、また成長した際に、特徴である垂れ下がる枝の印象がより輝くエリアに植えてあげてくださいね。
非常に丈夫なので初めての方でも安心して植えられる低木ですが、そのままの状態においておくとかなりワイルドな姿になってしまうので、花期のあとに剪定を行うのを忘れないようにしましょう。
花が咲くのは夏から秋にかけてとなり、華やかでありながら清廉なイメージで、その姿はとてもエレガント。フェンスや花壇の後方に植えると花のカーテンのような風情を楽しめ、あるいはアーチやトンネル仕立てにするのも素敵です。
花びらと葉のコントラストがはっきりしているので、同系色の花を周囲に持ってきたり、あるはその存在を引き立てるように白い花を合わせるのもおすすめです。
大きさは約1.5メートルほどに成長し、枝は地面に着くぐらいになります。庭の中では日当たりの良い場所を選び、また成長した際に、特徴である垂れ下がる枝の印象がより輝くエリアに植えてあげてくださいね。
非常に丈夫なので初めての方でも安心して植えられる低木ですが、そのままの状態においておくとかなりワイルドな姿になってしまうので、花期のあとに剪定を行うのを忘れないようにしましょう。
5.フラワリング・カラント
イギリスやスコットランドではその姿を多く見かけるフラワリング・カラント。日本ではハナスグリ、あるいは赤花フサスグリという名で知られています。女性らしい華やかなピンク色の小さな花をたくさん咲かせ、その花はベリーのように甘い香りで、周囲はとても良い匂いがします。
非常に丈夫な中低木で、あまりケアをしなくてもすくすくと育ってくれる初心者の方にもおすすめの品種です。大きさは1.5メートル前後となり、どんなサイズのガーデンにぴったりと言えるでしょう。また、フラワリング・カラントは日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。
花房が垂れ下がるように花が咲き、その姿はとても優雅でフェミニンな雰囲気でいっぱいです。花期は春の始まりである3~4月ごろ。そのかぐわしい香りに誘われて蜂がたくさんやって来ますよ。
まだ日本ではあまり流通していないようですが、華やかな色彩は春のガーデンを美しく彩ってくれる中低木ですので、見かけたときはぜひトライしてみてくださいね。
フラワリング・カラントの花期のシーズンには庭で楽しむのはもちろん、枝ごとをカットして花瓶に活けると部屋じゅう良い香りに満ちあふれます。ガーデナーにとってはたくさんの楽しみ方があるおすすめの中低木です。
非常に丈夫な中低木で、あまりケアをしなくてもすくすくと育ってくれる初心者の方にもおすすめの品種です。大きさは1.5メートル前後となり、どんなサイズのガーデンにぴったりと言えるでしょう。また、フラワリング・カラントは日当たりが良く、水はけの良い場所を好みます。
花房が垂れ下がるように花が咲き、その姿はとても優雅でフェミニンな雰囲気でいっぱいです。花期は春の始まりである3~4月ごろ。そのかぐわしい香りに誘われて蜂がたくさんやって来ますよ。
まだ日本ではあまり流通していないようですが、華やかな色彩は春のガーデンを美しく彩ってくれる中低木ですので、見かけたときはぜひトライしてみてくださいね。
フラワリング・カラントの花期のシーズンには庭で楽しむのはもちろん、枝ごとをカットして花瓶に活けると部屋じゅう良い香りに満ちあふれます。ガーデナーにとってはたくさんの楽しみ方があるおすすめの中低木です。
6.セアノサス
カリフォルニア・ライラックという別名を持ち、その名のとおりライラックのような、ロマンティックなブルーの小さな花を、可愛らしい丸いかたまりとなって咲かせるセアノサス。イギリスでは多くのガーデンで見かける中低木で、淡いブルーが印象的なその姿はとてもポピュラーです。
暑さに弱く、また冬の寒さにも弱いので少々育てるのに難しく、上級者向けの植物と言えますが、環境条件などが合えば1メートルから2メートルを超えるサイズになることも。
あまり強すぎないカラーと、とても繊細な花のフォルムを持つため、他の花との相性も抜群。他の花を美しく引き立たせてくれるセアノサスは熟練のガーデナーの方にこそ、ぜひおすすめしたい品種です。
植えるには日当たりが良く、しかし直射日光は当たらない場所に、そして冷たい風が当たらないエリアに植えてください。花期は5月から8月ごろとなります。なお、セアノサスは剪定個所を間違うと枝がもう出てこなくなってしまいます。大きくなり過ぎた場合には、開花直後に細い茎をおよそ1/3ほどカットするのがおすすめです。
暑さに弱く、また冬の寒さにも弱いので少々育てるのに難しく、上級者向けの植物と言えますが、環境条件などが合えば1メートルから2メートルを超えるサイズになることも。
あまり強すぎないカラーと、とても繊細な花のフォルムを持つため、他の花との相性も抜群。他の花を美しく引き立たせてくれるセアノサスは熟練のガーデナーの方にこそ、ぜひおすすめしたい品種です。
植えるには日当たりが良く、しかし直射日光は当たらない場所に、そして冷たい風が当たらないエリアに植えてください。花期は5月から8月ごろとなります。なお、セアノサスは剪定個所を間違うと枝がもう出てこなくなってしまいます。大きくなり過ぎた場合には、開花直後に細い茎をおよそ1/3ほどカットするのがおすすめです。
中低木を取り入れて、バランスの良い庭に
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庭づくりをスタートしたとき、植える植物を考えると真っ先に思い浮かぶのは多年草や一年草。でも庭の中に中低木を取り入れて植えると、ガーデンに高低差が生まれ、見た目のバランスはとても良いものになります。
また、始めてみると思いがけないほど、ガーデニングはたくさんの作業が待っています。常にケアが必要な植物ばかりを植えてしまうと、いつも多くの庭仕事に追われ、途中で息切れしてしまうことも。
ガーデニングはこれで終わり、ということのない、毎年続いていく作業になります。あまりにも多くのことをこなさなければならないと、せっかくのガーデニングは喜びではなく義務となってしまうかもしれません。
中低木の中にはとても丈夫で、しかもあまり手がかからない品種がたくさんあります。自分でケアできる種類のものを取り入れて、無理のないガーデニングを楽しめる、美しい庭を目指してみてはいかがでしょうか。これから庭に迎える中低木を探すときに、ぜひ今回ご紹介した記事を参考にしてみてくださいね。
また、始めてみると思いがけないほど、ガーデニングはたくさんの作業が待っています。常にケアが必要な植物ばかりを植えてしまうと、いつも多くの庭仕事に追われ、途中で息切れしてしまうことも。
ガーデニングはこれで終わり、ということのない、毎年続いていく作業になります。あまりにも多くのことをこなさなければならないと、せっかくのガーデニングは喜びではなく義務となってしまうかもしれません。
中低木の中にはとても丈夫で、しかもあまり手がかからない品種がたくさんあります。自分でケアできる種類のものを取り入れて、無理のないガーデニングを楽しめる、美しい庭を目指してみてはいかがでしょうか。これから庭に迎える中低木を探すときに、ぜひ今回ご紹介した記事を参考にしてみてくださいね。