自宅でフレッシュなフルーツを味わおう!初夏にぴったりな簡単リキュールレシピ付き

花やグリーンだけでなく、フルーツを自宅で育ててみませんか? 新鮮、取れたてのフルーツの味はきっとまた特別! 自宅で出来るフルーツについて、そして簡単に出来るリキュールレシピをご紹介します。

初夏の日差しをいっぱいに浴びて、すくすくと育ち、可愛い実を付けたフルーツたち。
新鮮、摘みたてをそのままパクリ!と食べるのも美味しいですし、ヨーグルトやミューズリーと一緒に食べたり、煮込んでジャムにしたり、リキュールとして漬け込んだり。

育てるのも楽しく、味わう方法もたくさん、また庭の素敵なアクセントになってくれるフルーツ。もちろん広い庭がなくても、コンテナでチャレンジする事も可能です。

花やグリーンだけでなく、ガーデンを一層美しく彩ってくれるフルーツ栽培、早速自宅で初めてみませんか?

フルーツを育てる条件

フルーツを育ててみたいけれど、花に比べてなんだか難しそう、というイメージを持っている方もいるかもしれません。

実を付けるフルーツは、環境や条件などのハードルが高いと思われがちですが、もちろん自宅でだって栽培は可能です。まず、そのフルーツの好む特性を購入前にしっかりと調べましょう。

主にフルーツは日当たり、風通しが良く、水はけの良い場所を好みます。庭に地植えする場合には日光の当たり方をよく観察し、適切な場所を選んであげて下さいね。

なお、半日蔭など、一日中日光が当たらない場所でも育つフルーツもありますが、日当たりの良い場所で育てたフルーツに比べると、収穫量が少なく、味が薄くなる場合もありますので注意して下さい。

フルーツは、庭のどこに植えれば良いの?

その姿かたち、咲く花も可愛いフルーツを、ガーデンの素敵なアクセントとして活躍してもらうには、庭のどこへ植えれば良いのでしょうか。

もし庭に地植えする場合でしたら日当たりの良い場所、水はけの良いところ、風通しの良い場所になりますが、ベリー類など、成長が盛んで生い茂るもののおすすめの場所は、日当たりの良いフェンス、あるいは垣根のそばになります。

このフェンスにワイヤー、もしくはトレリスや支柱などを用意し、それに沿うように這わせると、見た目も美しく整います。
また葡萄などの蔓型のフルーツは、パーゴラなどに這わせ、吊るすかたちにするとゴージャスかつ爽やかな雰囲気で、収穫もしやすいでしょう。

フルーツは、ベランダや鉢植えでも育てられる?

野菜やフルーツなど、食用の植物を育てるには畑や果樹園といった、広い庭を真っ先に想像するのではないでしょうか。

我が家はマンション住まいで庭がないし、と言う方や、果物の木を庭に植えるスペースがない、という方でも、ポットで育てられる事の出来るフルーツがたくさんありますので、是非チャレンジしてみて下さい。

逆に、非常に大きく成長し過ぎるのを管理出来たり、ラズベリーのように根がぐんぐんと伸び、他の植物を侵食してしまうほど生命力の強い品種のフルーツでは植木鉢で育てる方が簡単、というケースもあります。

また、苺はハンギングバスケットで育てると、ナメクジなどの害虫除けにもなりますよ。さらに植木鉢は動かしやすく、日当たりの良い場所へ移動させるのも簡単なところが嬉しいですね。

植木鉢で育てる際に気を付けて欲しい点は、フルーツが好む土の成分をしっかりと調べ、用意してあげる事、そして必要な際の水やりを欠かさない事。

また、ベランダでフルーツを育てる方は、日光の当たり方、風の入り方を確認して下さい。
陽が全く差さないベランダや、風があまりにも強い場所ではフルーツを育てるには不向きですので、事前にしっかりチェックして下さいね。

鉢植えで育てられるフルーツ

林檎

春にはピンクと白が混じり合った可愛らしい花が咲き、そしてぷっくりと丸い、赤く染まった実が成るりんご。
収穫した果実はジューシーなものはそのままで、ちょっぴり酸っぱい果実の時はジャムにしたり、ケーキに使ったりと楽しめます。

日の当たる場所に置き、水は土が乾いたり、夏の暑い日にはたっぷりと与えましょう。冬から早春にかけ、根詰まりを防ぐために2年に一度は植え替える事。
この時根詰まりしていないか確認し、必要であれば大きめの鉢に植え替えましょう。

アプリコット

可憐で儚げな花を春に咲かせ、甘酸っぱくフルーティーな実をつけるアプリコット。ちょっぴりハードルが高いと感じるフルーツですが、鉢植えでも育てる事が可能です。

冬から初春にかけて植え付けをし、陽の良く当たる暖かい場所に置きましょう。水は土の表面が乾いたら充分に与え、実が甘くジューシーになるように、余分な果実を摘み取っておきます。
冬には剪定を行い、根詰まりの確認とともに2年に一度、初冬に植え替えをして下さい。

ブルーベリー

青の美しさが際立つ果実と、甘く酸っぱい、身体に良い成分がいっぱいで大人気のブルーベリー。
鈴のようなころんとしたキュートな花もとっても魅力的です。

ブルーベリーは日の当たる場所で、風が強くない場所に置いてあげて下さい。酸性の土を好み、水は土の表面が乾いたらたっぷりと与えてあげましょう。
2年に一度は植え替えをし、根詰まりをチェックする事。冬には剪定も必要となります。

クランベリー

フルーツの中では小さい背丈のクランベリーは、鉢植えで楽しむ事が出来る果実。赤くぽってりとした実をつけた姿は眺めているだけで幸せな気分になれそうです。

鉢植えは日当たりの良い場所へ午前中に置き、午後は直射日光の当たらない場所へ移してあげましょう。
水を欲しがる植物なので、常に土の乾き具合をチェックし、たっぷりと与えてあげて下さい。ブルーベリーと同じく酸性の土を好み、2年に一度は植え替えが必要となります。

要チェック! 1本だけでは育たないフルーツがある?

何だかうちのフルーツ、果実があんまり成らないみたい…。
フルーツを育て始めてしばらく経つと、やっぱり期待するのは果実の収穫量。でも気になるのが、他の家のフルーツに比べると、収穫する量が少なく感じたり、あるいはまったく実が成らなかったり。

育て方や、陽の当たり方が良くないのかも? と思う前に、そのフルーツが自身で受粉出来る品種かどうか、ご存知でしょうか。
実はフルーツには自身の株の花で受粉出来るものと、受粉するために、他の果樹が必要なものがあるのです。

フルーツは、自分自身の株で受粉出来る品種は自家結実性、あるいは自家親和性と呼ばれており、選んだ品種を一本植えるだけで実が成るのですが、自身の株の花で受粉出来ないもの、同じ品種の花では実が成りにくい品種のフルーツは自家不結実性と呼ばれており、1本植えただけでは実を付ける事が出来ないのです。

また、自家結実性の種類でも、ピーチやアプリコットなど、他の果樹があった方が収穫量が多い場合のものも。

もし1本植えただけでは実が成らない自家不結実性のフルーツを育てる場合には、近くに異なる品種の受粉樹を植える必要があります。
そうは言ってもあまり庭にスペースがない場合や、ベランダ栽培で幾つも鉢を置くスペースがない場合には、大きめのポットを用意してその中に2本植える方法もあります。

それでもふたつの品種を同じ鉢に入れるためには、大きなポットが必要となります。
大きなポットを置く場所がない、他の品種を並べて育てるスペースがない、1本の果樹から果実を収穫したい、という場合には、自家結実性の品種であるかどうかを、購入前に必ず調べましょう。

自家結実性のフルーツはラズベリーやブラックベリー、クランベリーやグーズベリー、苺など。
自宅で育てるフルーツとして人気のブルーベリーは、野生種や品種改良されているものも合わせると、その数は200以上もの種類があると言われています。
それらは4つの系統、ラビットアイ、ハイブッシュ、サザンハイブッシュ、ハイブリットと品種が分かれていますが、1本で収穫出来る品種はサザンハイブッシュ系。
授粉樹が必要となるはラビットアイ、そしてハイブッシュは自家結実性ではありますが、受粉樹がある方が収穫量が増える品種となります。

フルーツを植える時は、品種の好む土や日光の条件はもちろん、1本だけを植えても果実を実らせる品種かどうか、必ず事前に確認して下さいね。

初夏にぴったり! フルーツを使ったリキュールの作り方

収穫の季節に丹精込めて育てたフルーツを収穫するのは、一番の楽しみです。
生のままで新鮮さを味わったり、ケーキやお菓子に入れたり、ジャムにしたり。さまざまな楽しみ方があるフルーツですが、ここでは果実を使ったリキュールのレシピをご紹介します。

ゲストを呼んでオープンガーデン・パーティで皆で飲んだり、ガーデニングが終わった後に、庭を見ながらリラックスタイムで嗜んだり。
作り方はとっても簡単ですので、新鮮なフルーツで是非作ってみて下さいね。

シナモン風味のブルーベリーのリキュール

材料(350~380ml分)

ブルーベリー:250g
ジン:375ml
砂糖:200g
水:200g
シナモン:1本
蓋のきっちり閉まるガラス瓶
蓋の閉まるガラス製のボトル
作り方

①鍋の中に水、砂糖を入れ沸かして砂糖を完全に溶かし、冷ます。

②シナモンは手で砕いて細かくする。

③良く洗ったブルーベリーを、煮沸して冷ましたガラス瓶の中に入れ、①を注ぐ。

④ジン、砕いたシナモンを③に入れ、良くかき混ぜる。

⑤暗く、ひんやりとした場所で1~2週間置く。

⑥味が落ち着いてきたら、④を濾し器で濾して、ボトルに移し替える。

⑦グラスに注ぎ、お好きな飲み物で割って完成です!
甘めの味が好きな方は、トニックウォーターと一緒に、甘めの味が苦手な方は炭酸水で割るのがおすすめです。

ラズベリーのリキュール

材料(350~380ml 分)

ラズベリー:250g
ウォッカ:375ml
砂糖:200g
水:200ml
蓋のきっちり閉まるガラス瓶
蓋の閉まるガラス製のボトル
作り方

①鍋の中に水、砂糖を入れ沸かして砂糖を完全に溶かし、冷ます。

②良く洗ったブルーベリーを、煮沸して冷ましたガラス瓶の中に入れ、①を注ぐ。

③ウォッカを②に入れ、良くかき混ぜる。

④暗く、ひんやりとした場所で3週間置く。

⑤味が落ち着いてきたら、③を濾し器で濾して、ボトルに移し替える。

⑥甘めの味が好きな方は、トニックウォーターと一緒に、甘めの味が苦手な方は炭酸水で割って、完成! 追加でフルーツを入れるのも、おすすめです。

季節を存分に味わえる、フルーツ・ガーデニングを楽しもう

育てる楽しみ、眺める楽しみ、そして食す楽しみがあるフルーツのガーデニング。これから収穫の時期に向けて、早速トライしてみませんか?

手間暇かけて育てた果実の味は、きっとお店で買ってくるものの何倍も新鮮でジューシーな味に違いありません。丹精込めて育てた果実を、自分のお好みレシピで大切に味わって下さいね。