庭で育てた花を綺麗に飾る方法【スパイラル】で花束の様に花瓶にいけよう

庭で花を育てる楽しさは、自分の好みの花をたくさんの収穫できることではないでしょうか？

お庭で群生している花を眺めるのは、至福のひと時ですね。たくさん咲いた花は切り取ってお部屋に飾ってみましょう！

切り出した花は、なるべく少ない手順で形をまとめないと、傷んでしまいます。
花屋で作ってくれる花束の様に、花の向きを綺麗に整えて、さっとかっこよく活けたいものですよね。
そのために、スパイラルというまとめ方をします。

庭で咲いた花を水あげしたあと、この方法で軽くまとめ、花瓶に活けると、その茎の様子も美しく、ブーケをそのまま飾っているように演出することが出来ますよ。

ブーケも、長花束も、スパイラルの方法で花束は作られています。

何本の花でも、ねじりの流れに逆らわず加えていけば、花束の状態が出来上がります。
結局、高低差の違いによって、ティアドロップ型の花束（逆さにすると長花束）の状態が出来上がるのです。
※ティアドロップ型のブーケもそれぞれの花の茎の長さが違うだけでスパイラルでまとめられているのですよ！

草花は、この方法でまとめると、1本1本が引き抜きやすく、お互いの痛みを最小限に抑えることが出来ます。

形の基本は、スパゲッティをゆでる時の様に手の中で絞ってお鍋に放った状態を作り出せばいのです。この方法は合理的です。花と花がぶつからない様に間隔を空けることができる方法なのです。

花弁はちょっとした摩擦に弱く、こすれた場所は黒く変色してしまいます。なるべく等間隔に間を空けると風通しも良くなるので痛みを抑えられるのです。

茎には癖があり、曲がっていると綺麗にまとめることが出来ません。

農家の方が育てた花は1本ずつ見事にまっすぐに揃っていますが、庭の花の茎は短かったり、曲がっていたり扱いにくいものですね。
材料の茎は、指でしごいて、なるべくまっすぐにそろえましょう。

上から、左、左、左で添えていきましょう。

ある程度の本数を重ねたら、反対側から（右側）も添えます。※④
反対側から添える場合は、束の後ろに添えます。
束の後ろから添えることで、自然なスパイラルの茎の流れになります。

束ねた部分を輪ゴムでくくり、長すぎる茎をはさみでカットします。
※草花などの茎が弱い植物は、麻ひもでフワッとゆるくくくるのもおすすめです。

このまま、花瓶に活ければ花がくっつかず、綺麗な向きで揃います。

花びらは、ちょっとしたぶつかりにも弱く、手や洋服がぶつかっただけでもいずれ黒く変色してしまうことが多いのです。※スカートの裾が触れるだけでも花は傷んでしまうのです！

蜜を集める蝶々やミツバチなどの虫たちは、足の周りにフワフワな毛が生えていて花びらの傷がつくことへの負担を減らしています。花は、人間の温度差のある手でさわったり、折ったり、こすったりすることを嫌がります。

黒ずんだ筋になるのは、
「もう、痛かったよ。触らないで！」と、かさぶたを作った状態なのです。
美しい花たちを怒らせてはいけません。
優しく、葉っぱの一枚まで、大切な物を扱うようにすると、へそをまげず、家の中で綺麗に咲いてくれますよ。

花屋で販売されている花たちは、ほぼ全てが管理され、ますぐな茎、シミ一つない花や茎で箱に綺麗に納められて出荷されます。見た目重視のため、大量の農薬がかかっています。

特に、お彼岸や正月に出回る、菊(スプレーマム)などは、大量の農薬がかかっているので素手で触れないほどです。自宅で育てた菊の花は、人間も食べることが出来ます。虫たちも大好きなので農薬をかけることになるのでしょう。

物日と呼ばれる繁忙期は、農薬たっぷりの花から舞う農薬を吸い込まない様にマスクが必須！
急いでいるときの水上げなど、うっかり手袋をしないで下葉の処理をすると、皮膚がかゆくなり、何時間たっても治らず、腫れあがるフローリストもいるほど！

病気の予防や、害虫の駆除は最小限にするべきなのですね…。

新鮮な花ほど水分をたっぷり含んでいるので、活けている最中に、誤ってぶつかると、首がコロンと取れてしまうことがありますよね。

庭で育てた花なら、お風呂に浮かべてみるのもロマンチックです。
自分で農薬の使用の有無を知っているので安心して使用できます。

満開の時期を過ぎたバラなどは、花弁だけにほぐして浮かべるのに最適です。
イングリッシュ・ローズなど、2～3輪でも十分な量があります。
※バラは、がく付近にもトゲがあるので、気を付けてほぐしましょう。

熱い温度のお湯は花がみるみる劣化してしまうので、ぬるめのお湯を準備。(40℃以下ぐらい)

睡眠前の入浴時にバラ風呂に入ると、リラックス効果があるばかりではなく、肌を整える美肌効果も高まりますのでおススメです！

※ちなみに、花屋で販売されているバラの花も、全て大量の農薬がかかっています。お風呂に浮かべるのは危険です！花首を、お風呂に浮かべて入浴した所、体中にかゆい赤い湿疹が出来た事があります。

花をお風呂に浮かべる醍醐味は、庭で育てた花だからこそできる贅沢ですね。
庭で花を育てる醍醐味は、ちょっと虫食いがあっても、茎が曲がっていても安心して素手で触れて、部屋に飾れること。

自分が庭で育てた花たちは、色も香りも愛おしく、花弁の1枚でも大事にしたくなるものです。

花束の作り方は、何度も練習すれば簡単に出来るようになります。
それをそのまま飾るイメージで…＾＾

造花を利用して練習すると、傷みを気にせずまとめる方法が分かりやすいのでおすすめです。
長い菜箸で練習しても良いですね。

1週間もあれば立派なものが作れるようになるのではないでしょうか？

手がつりそうになるほど練習することが大切！プロ並みの仕上がりで活けることも出来るようになるでしょう。

絵画の様な自然な向きの花の生け方は、花の向きが重要です。あふれるほどに花を生けるのも基本があるのですね。