2018年1月30日 更新

「家ガーデニング」秋冬編

ベランダや屋内など、適材適所を選びながら一年を通じて様々な植物を育てていこうという「家ガーデニング」。今回は秋冬に必要な作業などを中心に、いくつかご紹介します。

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この時期、栽培可能な植物は・・・。

「家ガーデニング」式で育てた「キャベツ」

「家ガーデニング」式で育てた「キャベツ」

今年、この時期、特に力を入れているのがこの「キャベツ」のような「葉物野菜」(撮影用にベランダの端に置いていますが、通常はベランダの中でも花壇になっている部分で栽培しています。念のため・・・)
野菜類に限らず、ハーブや花などでも一年草などの場合、大きく分けると、たねを「春に蒔く」ものと「秋に蒔く」ものがあります。その大きな理由の一つが、その植物の「原産国」にあります。たとえば、種袋を眺めているとその「原産国」、むしろ日本である場合の方が少ないくらいです。

つまり、日本原産の植物であれば、春先に種を蒔き、季節とともに成長し、秋に収穫となりますが、日本と違った場所、ヨーロッパの地中海や中央アジアなどの場合、日本の湿度の高い、熱い夏に耐えられなかったり、梅雨時期をしのげなかったりするものもあります。

そういった植物が生育する環境を少しでも原産地に近い条件にするために、秋に蒔いて冬や春に栽培しようという訳です。

今回、まず取り上げるのは

葉物野菜(中心)の種まき

葉物野菜(中心)の種まき

まずは種まきの様子から、白菜、キャベツ、カリフラワーなどの「秋冬」期にも栽培可能なものを選んで蒔いてみました。
via オリジナル画像
もっと具体的に見てゆくために、今回は「四季蒔きキャベツ」を取り上げてていきましょう。

<科・属名>アブラナ科アブラナ属
<原産地>ヨーロッパ
<特徴>中早生二号という名称の種です。その名のとおり、「やや早め」に収穫できる品種です。蒔き時期も広く、春まきだと約81日、夏蒔きだと65-75日、秋まきだと長くなりますが、170日で収穫できます。

同じアブラナ科アブラナ属には沢山の野菜があります。たとえば、写真にある「白菜」などは、別名「チャイニーズレタス」と言われ、中国原産のものが多いようです。同様に写真にある「早やどりカリフラワー」は地中海沿岸の原産とあり、いわゆる「地中海性気候」で育つもののようです。
「四季まきキャベツ」と種まきセット

「四季まきキャベツ」と種まきセット

上・・・育苗用のケース、左・・・たね、右・・・ロックウールブロックX3
via オリジナル画像
<種まき>
種袋での奨励は、128穴タイプのセルトレーにふた粒程度蒔く方法や、育苗箱に10cm間隔で筋蒔きする方法が紹介されています。

ここでは、写真にある「ロックウールブロックの小(3x3x3)」を使います。これに、やはり同様に種2,3粒を蒔いて、それがすっぽり入る大きさの蓋つきケース(これは、ロックウールブロックのオプションではなく、100円ショップで別途購入しました)に入れ、水をひたひたになるくらい入れます。

蓋をしてタンスなどの暗い場所に置きます。この方法で野菜に限らず、ほとんどのものは発芽するという実績があります。
キャベツの植え付け

キャベツの植え付け

プラスティックの器にココヤシ土を入れ、ロックウールブロックごと、発芽したキャベツを植えつけたところ。あまり深く埋めないのがポイント。
via オリジナル画像
<植え付け>
種袋の解説では、本葉1,2枚でポットに植え替えし、さらに本葉5,6枚で畝間65cm、株間35cmで畑に植えるとあります。

「家ガーデン」の場合は、発芽したら、ロックウールブロックごと、鉢ではなく、器に「ココヤシ土」を入れ、植えつけます。ポイントは、ロックウールブロックを完全に沈めてしまうのではなく、やや浮かせる・・・というよりは、ちょっとだけ沈める程度に植えつけます。

これにより、根は露出するのを嫌がり、また、少しでも、より深いところまで伸びようとするため、根がしっかり伸長し、それに伴い、株もしっかりしたものになります。
キャベツ画像(アップ)

キャベツ画像(アップ)

アブラナ属アブラナ科の芽はこんな双葉です
via オリジナル画像
<栽培管理>
畑の場合は、土壌改良のための石灰や肥料などを施します。この四季まきキャベツの場合は、苦土石灰1平方メートルあたり100g、完熟堆肥2kg、有機配合肥料100gを施します。さらに本葉10枚程度の頃に耕しながら除草をかね実施します。ただし、秋まきは元肥を半分以下にします。

当方、家ガーデニングの場合は、こういった肥料の代わりとして、葉物用液肥(1.5-6-6:チッソ-リンサン-カリ)を与えています。
「ロックウールブロック」とは・・・育苗マットの一種です。育苗マットとは種まき時に利用する専用のツールです。素材は「高炉スラグと数種の岩石を高温で焼き綿状にしたもの」からできているそうです。サイズがいくつかあり、私は3X3X3cmのものを使っています。
「ココヤシ土」とは・・・別名パームピートとも呼ばれその名のとおりココヤシの実の繊維を砕いて圧縮したものです。原料がココヤシということもあって、燃えるゴミとして捨てることもでき、扱いやすいのが特徴です。当方「家ガーデニング」としては、穴のあいていない容器を植木鉢代わりにして、室内で育てるのにも使用しています。
今期今シーズンは、なかなか水耕栽培でうまくいかなかった「葉物」系を取り上げてみました。それは、「うまくいかない」という反省のもと、新しい方法や、やり方を思いついたからです。という訳で、まずは、反省ですが、

1.水耕栽培用のハイポネックスを使っていたこと
2.(1.と関連するが)水(水耕栽培養液)だけで栽培しようとしていたこと

に難があったのではないかということです。
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この記事を書いたひと

榊 春樹 榊 春樹