1.アーチ
アーチはご存知のように、オベリスクと同じようにつる性の植物を誘引するエクステリアですが、上部が半円形のようなかたちになっており、門の役目も果たしてくれるアイテムです。
バラやクレマチスなどをつたわせれば、シーズンには咲き誇る花の下をくぐり抜けられる、トンネルのように仕立てることが可能です。
庭の入り口にアーチを設置すれば、秘密の花園への通り道のようになり、次のシーンへと向かう、ワクワクさせる第一歩に。あるいは庭の中心に備えて、華やかなフォーカルポイントにするのも素敵ですね。
バラやクレマチスなどをつたわせれば、シーズンには咲き誇る花の下をくぐり抜けられる、トンネルのように仕立てることが可能です。
庭の入り口にアーチを設置すれば、秘密の花園への通り道のようになり、次のシーンへと向かう、ワクワクさせる第一歩に。あるいは庭の中心に備えて、華やかなフォーカルポイントにするのも素敵ですね。
上から花がこぼれ落ちてくるような空間を作り上げることが出来るアーチは、ガーデナーにとっては憧れのエクステリア。イングリッシュガーデンではどのような使い方をしているのか、チェックしてみてくださいね。
アイアンのアーチは、エレガントな魅力でいっぱい
こちらはスコットランドはボーダーズ・エリアに位置するフロアーズ・カースルのガーデンです。洗練された雰囲気に満ちあふれているフロアーズ・カースルのバラのアーチは、アイアンの素材で出来ています。
アイアン素材だからこそ作り出せる、ゆるやかに描かれた曲線が印象的。アーチ内部のクラシカルなデザインは、シックでエレガントなガーデンにはぴったりです。流行に惑わされることのないフォルムは、長く庭を彩ってくれるでしょう。
アイアン素材だからこそ作り出せる、ゆるやかに描かれた曲線が印象的。アーチ内部のクラシカルなデザインは、シックでエレガントなガーデンにはぴったりです。流行に惑わされることのないフォルムは、長く庭を彩ってくれるでしょう。
こちらのアーチのように、大きさもある程度あり、またアーチ自体が主役ともなるデザインのものは、花期ではない時期にも庭を美しく見せてくれる効果があります。
また、ガーデン内のテーブル&チェアも同じようにアイアン素材、そして似たデザインのものを選べば、調和のとれた庭になるに違いありません。
アイアンは、どんな季節でも優美で上品な魅力にあふれている庭を目指したい方におすすめの、アーチの素材であると言えるでしょう。
また、ガーデン内のテーブル&チェアも同じようにアイアン素材、そして似たデザインのものを選べば、調和のとれた庭になるに違いありません。
アイアンは、どんな季節でも優美で上品な魅力にあふれている庭を目指したい方におすすめの、アーチの素材であると言えるでしょう。
ナチュラルガーデンにぴったりなアーチ
アーチと聞くと、多くの方が思い浮かべる素材はアイアンかもしません。しかしスコットランドにある、ナチュラルガーデンという言葉がぴったりなアボッツフォード・ハウスでは、ガーデン内部の小道に木でできたアーチが設置してありました。
既製品では得られない、自然そのものといった曲線を持つ木の枝を使い、それらを繋ぎ合わせてできたアーチ。そこへ淡いピンクのミニバラを誘引し、足元にはバラと好相性のサルビアを配置することで、ナチュラルで優しい空間が完成していました。
既製品では得られない、自然そのものといった曲線を持つ木の枝を使い、それらを繋ぎ合わせてできたアーチ。そこへ淡いピンクのミニバラを誘引し、足元にはバラと好相性のサルビアを配置することで、ナチュラルで優しい空間が完成していました。
こちらはケント州にあるB&B、Pendana Beech House にあるアーチです。こちらのオーナーご夫妻は、ご自宅もB&Bとなっているロッジもご自身で造られているのですが、アーチもやはりお手製。
DIYならではのぬくもりあるアーチとなっており、お庭の素敵なフォーカルポイントとなっていました。アーチの土台となった木々につたがからまり、何とも言えない風情をかもし出しています。
DIYならではのぬくもりあるアーチとなっており、お庭の素敵なフォーカルポイントとなっていました。アーチの土台となった木々につたがからまり、何とも言えない風情をかもし出しています。
自然の作り出すフォルムはどこかノスタルジックな雰囲気があり、ナチュラルガーデンにはぴったりと言えるでしょう。DIYが得意という方や、庭を素朴な印象でまとめたい方にぜひ参考にして欲しいアーチです。
2.チェーンとポールを使って、庭に新たな景色を作る
昨年滞在したさまざまなイングリッシュガーデンで、今まで見たことがなく、そしてこれはと思うエクステリアを発見したのでご紹介します。
エリアの区切り、あるいは敷地内への侵入をお断りする意味で使われる、チェーンスタンドやチェーンポール。滞在したいくつかのイングリッシュガーデンでは、これをつる性の植物を誘引するのに使っていたのです。
エリアの区切り、あるいは敷地内への侵入をお断りする意味で使われる、チェーンスタンドやチェーンポール。滞在したいくつかのイングリッシュガーデンでは、これをつる性の植物を誘引するのに使っていたのです。
スコットランドのフロアーズ・カースルに滞在した際、とても印象に残ったのが、チェーンとポールをボーダー・ガーデンのラインと平行に設置し、そこへバラを誘引させるという方法です。
チェーンが作る優しいカーブを描いた半円と、そこに絡まる花々が作り出すコンビネーションが非常に優美で、バラの花自体が持つ華やかさをさらに際立てるアイデアだと感動しました。
チェーンが作る優しいカーブを描いた半円と、そこに絡まる花々が作り出すコンビネーションが非常に優美で、バラの花自体が持つ華やかさをさらに際立てるアイデアだと感動しました。
チェーンを誘引に使う方法は、フロアーズ・カースルのように花壇の手前に設置しても良いですし、または庭の後方部に置いて、背丈を高くし庭を取り囲むようにするのも素敵です。
また、塀の上にチェーンの半円の下部が来るようにして、外部からも美しい景観を楽しめるようにするのもおすすめのアイデアです。
また、塀の上にチェーンの半円の下部が来るようにして、外部からも美しい景観を楽しめるようにするのもおすすめのアイデアです。
また、スコットランドにあるポートモア・ガーデンズ内のローズ・ガーデンでも同じようにチェーンを活用していましたが、こちらはポールに植物を誘引させる方法で、チェーンそのものは、フォルムが良くみえるように利用されています。
これは庭をエリアごとに分けたり、あるいはメリハリを付けたい時に役立つ方法で、チェーンの存在をそのまま庭の中に生かすかたちになります。
このアイデアを使う時には、チェーン本体のサイズや素材にも注意を払い、庭の雰囲気に合ったものを選ぶのがおすすめです。
これは庭をエリアごとに分けたり、あるいはメリハリを付けたい時に役立つ方法で、チェーンの存在をそのまま庭の中に生かすかたちになります。
このアイデアを使う時には、チェーン本体のサイズや素材にも注意を払い、庭の雰囲気に合ったものを選ぶのがおすすめです。
3.シッティングエリア
via pixabay.com
庭仕事の休憩時間に庭を見ながらひと休み、あるいはゲストを迎えて庭の中でティータイム。そんな庭で過ごす時間をよりいっそう楽しいものにしてくれるのがシッティングエリアです。
一般公開されているイングリッシュガーデンでは、来場者が多いためにシッティングエリアは必須の存在。もちろん通常の家の庭とサイズは違いますが、ガーデンの雰囲気にふさわしいものを選ぶのにきっと参考になるものばかりです。
一般公開されているイングリッシュガーデンでは、来場者が多いためにシッティングエリアは必須の存在。もちろん通常の家の庭とサイズは違いますが、ガーデンの雰囲気にふさわしいものを選ぶのにきっと参考になるものばかりです。
パーゴラとシッティングエリアを組み合わせる
イングリッシュガーデンの中でも強い人気を誇るのが、テーブルやチェアに木材をマテリアルとして使うもの。そしてこのシッティングエリアをパーゴラと組み合わせると、花の咲く季節には、咲き誇る花々の下で優雅にティータイムを送ることができるのです。
古くからあるものを愛したヴィタ・サックヴィル=ウェストが造ったシシングハースト・カースル・ガーデンでは、ウィステリア用のパーゴラを作り、その下をシッティングエリアにしています。ヴィタは家族との時間をここで過ごすことも多かったそう。
彼女の大好きなナチュラルな木材で作られたシッティングエリアは、ノスタルジックな雰囲気を今もそのままに残しています。
古くからあるものを愛したヴィタ・サックヴィル=ウェストが造ったシシングハースト・カースル・ガーデンでは、ウィステリア用のパーゴラを作り、その下をシッティングエリアにしています。ヴィタは家族との時間をここで過ごすことも多かったそう。
彼女の大好きなナチュラルな木材で作られたシッティングエリアは、ノスタルジックな雰囲気を今もそのままに残しています。
ケント州で滞在したB&B、Woodpecker Barn でも、やはりシッティングエリアには木材を使用し、パーゴラと組み合わせていました。
このようにシッティングエリアに大きく場所を取ることができるなら、ガーデンの眺めが一番よく見えるエリアにつくるのがおすすめ。
庭仕事の休憩中も、あるいはゲストが来たときも、自慢の庭を鑑賞できるポジションに設置すれば、ガーデンで過ごす時間はよりいっそう充実したものになるに違いありません。
このようにシッティングエリアに大きく場所を取ることができるなら、ガーデンの眺めが一番よく見えるエリアにつくるのがおすすめ。
庭仕事の休憩中も、あるいはゲストが来たときも、自慢の庭を鑑賞できるポジションに設置すれば、ガーデンで過ごす時間はよりいっそう充実したものになるに違いありません。
なお、木材は水に弱く、アウトドアでの使用は木が傷んでしまうと心配される方もいるかもしれませんが、時間の経過とともに現れるシャビーな雰囲気が好きな方にはおすすめの素材です。
もし木材のテーブルや椅子を購入時のままに、綺麗な状態で保ちたい方は、屋根の下に配置する、あるいは木の素材のものをカバーできる補強塗装を施すなどのケアが必要となることをお忘れなく。
もし木材のテーブルや椅子を購入時のままに、綺麗な状態で保ちたい方は、屋根の下に配置する、あるいは木の素材のものをカバーできる補強塗装を施すなどのケアが必要となることをお忘れなく。
椅子やベンチでリラックス空間を
花を誘引できるパーゴラとシッティングエリアを組み合わせる方法は、庭にロマンティックな景観をつくり出しますが、庭のサイズによってはパーゴラは置けないという場合もありますよね。
そんなときはもちろん椅子だけでもガーデンのリラックス空間を作ることは可能です。たとえば上の写真はケント州にあるB&B、Stone Lodgeのハーブガーデンの写真です。
小ぶりのサイズのハーブガーデンにベンチを置いて、庭を眺めながらゆったりとできるエリアを作り上げています。
そんなときはもちろん椅子だけでもガーデンのリラックス空間を作ることは可能です。たとえば上の写真はケント州にあるB&B、Stone Lodgeのハーブガーデンの写真です。
小ぶりのサイズのハーブガーデンにベンチを置いて、庭を眺めながらゆったりとできるエリアを作り上げています。
そして上の写真も同じくStone Lodgeの庭となりますが、こちらのエリアには異なるデザイン、素材の椅子とテーブルを置いています。
どちらもパーゴラのように屋根に当たる部分はありませんが、ゲストが来たときにもゆっくりとできるくつろぎのスペースとなっています。
どちらもパーゴラのように屋根に当たる部分はありませんが、ゲストが来たときにもゆっくりとできるくつろぎのスペースとなっています。
このように、どのガーデンを眺めてみても、シッティングエリアはまさにその庭の個性を発揮するエリアと言えます。そしてシッティングエリアに置くガーデンチェアやテーブルはさまざまな種類があり、チョイスはとても豊富。
テーブル、そして椅子といったアイテムは、エクステリアやガーデンファニチャーの中でも、インパクトのあるものとなるため、ガーデンの印象を決定づけるものと言っても過言ではありません。
シッティングエリアに用いるガーデンのテーブルやチェアを選ぶのは、自分のイメージする庭に合った素材、デザインを決めるのはもちろんのこと、どの場所にシッティングエリアを作るのか、どれぐらいの大きさを割けるのかも、重要な点となります。
シッティングエリアに用いるガーデンのテーブルやチェアを選ぶのは、自分のイメージする庭に合った素材、デザインを決めるのはもちろんのこと、どの場所にシッティングエリアを作るのか、どれぐらいの大きさを割けるのかも、重要な点となります。
さらにシッティングエリアでの一番の目的もしっかりと分かっておくと、チョイスはぐっと楽になります。
ゲストを招いてガーデンパーティーをするのか、あるいは庭仕事の休憩時間をひとりで過ごすのか。その場所での過ごし方のビジョンがあれば、サイズやデザインはおのずと決まってくるでしょう。
ゲストを招いてガーデンパーティーをするのか、あるいは庭仕事の休憩時間をひとりで過ごすのか。その場所での過ごし方のビジョンがあれば、サイズやデザインはおのずと決まってくるでしょう。
数あるエクステリアやガーデンファニチャーの中でも、おそらく最も選ぶのが楽しいはずのシッティングエリアのアイテム。
ご自身のガーデンにぴったりなものを選んで、庭での時間をもっと素敵なものにしてくださいね。
ご自身のガーデンにぴったりなものを選んで、庭での時間をもっと素敵なものにしてくださいね。
エクステリアやガーデンファニチャーで、さらに庭に輝きを
エクステリアやガーデンファニチャーは、植物の成長の助けとなるものから、庭を美しくディスプレイするのに欠かせないものまで、その種類はバラエティに富んでいます。
もっと庭に華やかさが欲しい、あるいは理想のイメージに近づけたいときなどに大活躍してくれるので、ガーデナーにとっては心強い味方でもありますよね。
しかしその種類の豊富さが、逆に問題になってしまうことも。あまり深く考えずに購入してしまうと、他のデザインにすれば良かった、あるいはあまり使い道がない、などと後悔してしまうことがあるかもしれません。
エクステリアやガーデンファニチャーの存在を生かし、自宅の庭を夢の空間にするためにも、購入前はしっかり用途やデザイン、素材やサイズなどを確認することを忘れないようにしましょう。
どんなエクステリアやガーデンファニチャーが良いのか悩んだときは、今回ご紹介したイングリッシュガーデンからヒントをもらってくださいね。
もっと庭に華やかさが欲しい、あるいは理想のイメージに近づけたいときなどに大活躍してくれるので、ガーデナーにとっては心強い味方でもありますよね。
しかしその種類の豊富さが、逆に問題になってしまうことも。あまり深く考えずに購入してしまうと、他のデザインにすれば良かった、あるいはあまり使い道がない、などと後悔してしまうことがあるかもしれません。
エクステリアやガーデンファニチャーの存在を生かし、自宅の庭を夢の空間にするためにも、購入前はしっかり用途やデザイン、素材やサイズなどを確認することを忘れないようにしましょう。
どんなエクステリアやガーデンファニチャーが良いのか悩んだときは、今回ご紹介したイングリッシュガーデンからヒントをもらってくださいね。