2017年3月22日 更新

水やりは?肥料は?上手に育てるコツは植物をよく知ること

水やりや肥料のこと、花がらを摘むのはなぜ?など、植物を上手に育てるために知っておきたいことは、実はどの植物にも共通のこと。植物が育つ仕組みをよく理解しておくと、普段のお世話も簡単になります。まずは植物についてよく知ることから始めましょう!

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水やりは朝!その理由は?

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まずは光合成の話から…

植物に水をあげるのはどうしてだか知っていますか?

植物の成長に必要なのは、水と空気と光。これらを使って、植物は光合成を行い、成長に必要な養分を作り出します。この際、酸素が空気中に放出されます。水は、光合成の際に空気中の二酸化炭素と結びつき、デンプンなどの炭水化物を作り出しているのです。
ここで作り出されたデンプンは、植物の重要な栄養源です。それと同時に、このことは植物が生物の大切な栄養源になる理由。自分で栄養分を作り出せるということは、生物とは大きく異なる点なのです。

一方、植物だって呼吸をしています。
呼吸では、人間と同様に酸素を使い二酸化炭素と水を放出します。昼間は光合成で発生する酸素のほうが消費する二酸化炭素よりも多いのですが、夜、光合成をしなくなると昼間作ったデンプンと酸素を消費して二酸化炭素と水を放出する量のほうが多くなるのです。この際に生まれるエネルギーは、植物の成長に使われます。

蒸散って覚えてる?

中学校の理科で習ったのを覚えている人も多いのでは?
蒸散とは、主に葉の裏にある気孔という穴から水分が蒸発すること。蒸散を行うことで、根から水を吸い上げやすくなります。
蒸散を行うのは、主に昼間。光合成でできた水分を放出するときです。そのため、根から水を吸い上げやすいのは、植物が光合成を行っている間ということになります。

水が必要なときに水やりをするのがコツ

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植物が光合成をするのは光が当たっているときです。ということは、水やりは光があたって光合成を行うときにするのが一番ということになりますよね。水やりは朝、と言われるのはそのためです。
水を一番必要とする時にあげるようにすれば、それだけでも植物はよく育つようになります。

水やりは朝(少なくとも午前中)、水を必要としている植物にあげるのが正解です。

ただ、朝水やりをすればいいと言っても、水のやりすぎはよくありません。水は、土が乾いてからあげましょう。その理由は、根だって酸素が必要だから。土がいつも水で湿っていては、根腐れを起こしてしまいます。

水をあげるときは、鉢植えの場合は鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりとあげましょう。土中の空気もすべて入れ替えるつもりで株元にあげると、鉢の隅々まで水が行き渡ります。

夜水をあげるのはNG?

昼間水やりを忘れてしまった! 忙しいと夜になってから思い出すこと、ありますよね。光合成が…なんて考えると、夜水をやるべきかどうか、悩んでしまう人もいるのでは?
水やりを忘れても、特にしおれている様子がなければそのままにしておいて大丈夫。朝になってからたっぷり水をあげましょう。
反対に、しおれて元気がないときは夜でも水をあげましょう。朝まで待つ必要はありません。

水やりを忘れた!しおれそうな鉢植えは要注意

水やりを忘れていてしおれかけている鉢植えの植物があったらすぐに水をあげますが、そのあとが肝心。日なたにそのまま置いておくとなかなか回復しないこともあります。
そんなときは、いったん直射日光があたらない場所に置いておきます。元気になったら日なたに戻してあげましょう。特に夏場の水不足でしおれている場合は要注意。水をたっぷりあげて日陰で十分休ませてあげてくださいね。

意外と知らない肥料のこと

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