2017年8月27日 更新

イングリッシュ・ガーデンを巡る旅~スコットニ―・カースルを訪ねて~

英国にはたくさんのガーデンが存在しますが、滞在した時にはもちろんガーデンを見るのも楽しみだけど、忘れてはならないのが邸宅の存在。時代や地域によって異なる、個性を持ったお城や住居が多くあり、ガーデンとの素敵なコンビネーションを描いています。今回は最もロマンティックな庭園とお城と呼ばれるスコットニー・カースルについてレポートします!

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スコットニー・カースルは、イギリスは多くのガーデンがあるケント州に位置しています。こちらが他のイングリッシュ・ガーデンと少々趣きが異なるところは、住まいとして建てられたお城がふたつ、あるところと言えるのではないでしょうか。

このスコットニー・カースルはふたつの邸宅のうち、ひとつは廃墟となっており、廃墟とガーデン、どちらも大好きな私にとっては、訪れるのを楽しみにしていた場所なのです。
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まずスコットニー・カースルに到着すると、すぐに目に入るのが時計台のある、現在はチケットオフィスとショップのある建物です。

こちらでチケットを購入、ギフトショップもしっかりチェック。平日でしたが、多くの方が来場されていました。
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チケットオフィスから奥に進むと、『ニュー・ハウス』と呼ばれている建物が目に入ります。こちらは1837年から1847年の間に建てられています。

そして庭園の奥深くには現在は廃墟となっている、1378年から1380年にかけて造られた、『オールド・カースル』があるのです。

実は最初に『ニュー・ハウス』の外観を見ると、失礼ながら「ホントにロマンティックな庭園なのかな?」とちょっぴり疑問が浮かんでしまいました。

もちろん『ニュー・ハウス』も美しい邸宅なのですが、ロマンティックというよりは、どちらかと言えば質実剛健と言った、あるいは男性的な邸宅という印象を受けました。
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ニュー・ハウスには半円を描いた手すりがあり、ここから奥へと続く広大な土地、そして遥か向うに建物がちらりと見えました。これがオールド・カースルに当たります。
きっと秋の紅葉の季節には、素晴らしい景色を楽しめるだろうなと想像します。
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このニュー・ハウスからオールド・カースルまではなかなかの距離があり、お散歩としてはちょうど良いコースなのではないでしょうか。

滞在した日は非常に天候に恵まれた日だったので、皆さん思い思いに庭園を歩いていました。
また、ちょうどシャクナゲが咲き始めた季節でもあり、満開になればさぞかし美しい眺めに違いありません。
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のんびりと歩きながら広い敷地を眺めていると、ようやく『オールド・カースル』に到着しました。正面から見た感じだと廃墟とは思えず、まだ充分に人が住めるのでは?と思わされます。
このオールド・カースルの周囲は堀になっており、ここにも散歩道が続いています。
この裏側からオールド・カースルを見た時は「ロマンティックな庭園と邸宅」という意味が分かり、感動でした!
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裏側から見ると、城は崩れ落ちていて、そこへ蔦が絡まり、何とも言えない風情を感じさせます。晴天の日には、周囲の堀の水面に木々が映り、見事なコントラストを描いているのが分かります。

まるでこの美しい廃墟全体が、このガーデンのひとつの重要なフォーカルポイントとなっているかのようでした。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi