2018年10月18日 更新

イングリッシュガーデンを巡る旅 ~ヒドコート・マナー・ガーデン Vol.3 ~

裕福なアメリカ人、ローレンス・ジョンストンが一代で造りあげた著名なイングリッシュガーデンのひとつであるヒドコート・マナー・ガーデン。世界中のガーデン・ファンが愛してやまないその庭園の魅力とはいったいどのようなものなのでしょうか。今回は庭園の中に存在する数多くの『ROOM』のレポートをお届けします!

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エントランスから始まるガーデンの旅

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一度滞在したら忘れられない印象を心に刻む場所であるヒドコート・マナー・ガーデン。その魅力は語りつくせないほどありますが、創造主のローレンス・ジョンストンの住んでいた邸宅とその周囲の風景もそのひとつと言えるでしょう。

この庭園に訪れた人々は、駐車場からチケット売り場を抜け、この敷地のエントランスに入った瞬間から、前方に広がる景色に心を奪われてしまうのではないでしょうか。
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正面には全体を眺めることのできる趣きのあるマナーハウス、そして左手には小さいサイズながらも非常にエレガントな礼拝堂が見えます。

この礼拝堂は元は納屋だった建物を、母の願いでカソリックに改宗したジョンストンがのちに礼拝堂に改装したものになります。
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裕福な農家の住まいであった母屋であるマナーハウスを母とともに暮らせるよう改装したジョンストン。

彼は入り口にあるこの中庭に砂利を敷き詰め、つる性の植物を用いて建物に這わせて、建物全体をやわらかな印象で包み込んでいます。

ローレンス・ジョンストンと母ガートルード・ウィンスロップが暮らした、この優雅な邸宅と中庭を見ただけで、どんなガーデンがこの先に存在するのだろう?と大きな期待が広がるのです。

イースト・コート・ガーデン

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礼拝堂を通り過ぎ、マナーハウスの脇にある小道を歩くと、コンパクトなサイズの最初の庭にたどり着きます。

建物のサイドに造られたこの庭はイースト・コート・ガーデンと呼ばれ、ローレンス・ジョンストンが造った最初の庭のひとつと言われています。

低いボックスヘッジで縁取られた花壇の中は、シルバーと淡い紫を基調に、さまざまなトーンのグリーンと合わせてカラーリングされています。
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石畳でできた小道で周囲は囲まれ、小さいながらもフォーマルな気品が漂う、とても洗練された庭園です。

このように小ぶりなサイズの庭も含め、広い庭園の中にいくつも『ROOM』と呼ばれる庭を造り上げているのがヒドコート・マナー・ガーデンの魅力のひとつと言えるでしょう。

このイースト・コート・ガーデンはナショナル・トラストの管理下の時代にレイアウトや植栽が変更されましたが、2006~2007年に元の庭へと再び修復されています。

オールド・ガーデン

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1907年にヒドコート・マナー・ガーデンの邸宅と敷地を購入したローレンス・ジョンストンは、1914年に第一次世界大戦のためにヒドコートを離れるまで、敷地の南側の庭造りを行っています。

数多くの『ROOM』を持つ南側のガーデンのうち、マナーハウスに近いエリアに造られたオールド・ガーデン。こうしてみると、邸宅も景色を彩るひとつになっているのが分かります。
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この記事を書いたひと

Hazuki Akiyoshi Hazuki Akiyoshi